ACES: IRON EAGLE III
監督：ジョン・グレン
音楽：ハリー・マンフレディーニ
出演：ルイス・ゴセット・Ｊｒ、千葉真一、クリストファー・カザノフ、ホルスト・ブッフホルツ、レイチェル・マクリッシュ、ポール・フリーマン、フレッド・ダルトン・トンプソン、ミッチェル・ライアン、ロブ・エステス
１９９１年 アメリカ映画
ルイス・ゴセット・Ｊｒが演じるパイロット”チャッピー”が活躍するシリーズ第３弾。
シリーズ４作中、本作品のみシドニー・Ｊ・フューリーではなく、ジョン・グレンが監督しています。
そのせいか、シリーズ中一番面白いんじゃないかと思います。
ジョン・グレンといえば、００７シリーズ「ユア・アイズ・オンリー」から「消されたライセンス」までを手掛けたお方。
Ｂ級に徹しつつ、ツボを押さえた演出で、はっきり言って「１」や「２」よりも面白い 笑。
ストーリーは、今は航空ショーで生計を立てる大戦中のエース・パイロットが、
元部下が麻薬組織の罠にかかり墜落死したことをきっかけに、
元部下の故郷を麻薬組織から守るため、大戦中のライバルたちを集めて、
往年のプロペラ機を改造して麻薬組織に戦いを挑む・・・・・というお話。
アメリカ、イギリス、ドイツ、日本の元エース・パイロットたちが、戦時中に活躍したプロペラ機を使って
麻薬組織のジェット戦闘機と戦うという荒唐無稽にもほどがある設定ですが、
B級アクションなので気にしない、気にしない。
ロッキード P-38J ライトニング、スピットファイア FR.Mk.XIVcのほか、
メッサーシュミットに似せたPｰ51Aマスタング、ゼロ戦に似せたT-6テキサンが出てきます。
音楽は、ハリー・マンフレディーニ。
メイン・タイトルは、安っぽいオーケストラによるクサいメロディのマーチなのですが、
これがなかなかいい感じに仕上がっていて微笑ましい。
ハリー・マンフレディーニといえば、「デプス」という例外を除けば、
「１３金」シリーズの、スリリングなんだけど薄っぺらいスコアがまず思い浮かぶのですが、
本作品もその流れをくむスコアで、全体に薄っぺらい。
全体的にペラペラな感じなのですが、本編のスケール感を思えば、そんなに違和感はありません。
ブラスなどは、モロに「１３金」を彷彿とさせる瞬間があります。
曲によっては、スラップベースやエレキギター（シンセで代用か？）が入ったビートの効いたロックチューンもあります。
ドラムが打ち込みなので、余計に安っぽい感じがしますが、これも味わいと思えば気になりません 笑。
サントラは、公開当時にＣＤが発売されていますが、
現在は廃盤で入手困難な状態になっています。
その代わり、現在ではＣＤと同内容のダウンロード版が入手可能です。