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Channel: サウンドトラック秘宝館
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DUNE デューン/砂の惑星

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DUNE: PART ONE
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
音楽:ハンス・ジマー
出演:ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド、
デイヴ・バウティスタ、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ゼンデイヤ、チャン・チェン、シャロン・ダンカン=ブルースター、シャーロット・ランプリング、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、デヴィッド・ダストマルチャン
2020年 アメリカ映画



フランク・ハーバートの長編SFシリーズを「ブレードランナー 2049」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が再映画化した作品。
新作なので、いつものように未見のままで無謀なレビューを掲載 笑。
ほんとはこの作品ぐらい劇場で観たかったのですが、仕事が忙しく40キロ離れたシネコンまで行く時間がありませんでした(T_T)。
ストーリーは、デヴィッド・リンチ版と同じなのかなあ・・・観てないので分かりません 笑。
でも、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品はどれもおっさん好みなので、
きっと壮大なスケールでデューンの世界が描かれていることでしょう。
今回は、原作の1巻の前半が描かれているそうで、そのため原題は「DUNE:Part One」となっています。
後半も製作されるようで、ヒットすれば全3部作になるようです。
是非、3部作を実現してほしいものです。
キャストもなかなかに豪華で、おっさん世代にはシャーロット・ランプリングが出ているところが嬉しい。
もうだいぶおばあさんになってるでしょうが、まだまだ頑張ってらっしゃるところが素晴らしい。





音楽は、ハンス・ジマー。
本編の壮大な映像美にふさわしい(観てもいないくせに笑)荘厳なスコアとなっています。
「ブレードランナー 2049」や「ダークナイト」シリーズあたりにも近い、ズッシリとした聴きごたえのある作品です。
実験的な試みもあちこちに入っていて、トタン板みたいなものを無造作に叩いたようなパーカッシブな音が入っていたり、
人の「声」が効果的に挿入されていて、ゴニョゴニョというささやきや、男性の雄叫びのような声、美しい女性ソプラノ、
グレゴリアン・チャントのような宗教的な男性コーラスなどが入っていたり、
さらには、エフェクターで電気処理したようなバグパイプ音が入っていたり、なかなかに斬新な試みがなされています。
デヴィッド・リンチ版では、声を増幅する強力な音波兵器が出てきたり、心の声がセリフとして表現されたり、主人公が覚醒して声だけで物を破壊できるようになったり、「声」が一つのキーワードになっていたのですが、今回もそんな感じなんでしょうか。
全体的にモチーフが希薄なので、あくまで雰囲気重視のスコアかと思っていましたが、
なんとスコアの最後の方でTOTOが手掛けたリンチ版のモチーフが出てきたのには驚いた。
これは嬉しいサービスでした。
本作品は、3種類の関連アルバムが発売されていて、サントラ以外にイメージアルバムと関連アートブックのためのアルバムが発売されています。
個人的には、イメージアルバムに収録されていたクラウス・シュルツとのコラボ曲をサントラに使って欲しかったなあ。
最近のサントラには、CDプレス盤とオンデマンドCD-R盤の2種類が発売されるものがあって、
本作品もその一つ。「マトリックス・レザレクションズ」もそうだったなあ。
当然、CD-Rの方が安くてお手頃なのですが、盤質にはちょっと不安が残ります。


 

 

 

ということで、2021年の締めくくりは、未見の新作レビューでした。
今年も、平日は過去記事を引っ張り出してごまかしてまいりましたが(笑)

来年も新規投稿は週末のみになりそうです。
来年も、気長にお付き合いいただければと思います。
それでは、皆さん、よいお年を。

 

 

 

 

 

 




 


 


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