L'ULTIMO CACCIATORE
監督: アントニオ・マルゲルティ音楽: フランコ・ミカリッツィ
出演: デヴィッド・ウォーベック、ティサ・ファロー、トニー・キング、ボビー・ローデス、ジョン・スタイナー、マージット・イヴリン・ニュートン、ルチアーノ・ピゴッツィ、マッシモ・ヴァンニ
1981年 イタリア映画
平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・
またまたパチモンをご紹介。
なんだか最近、週一でパチモンを紹介しているような気がします。
しかも、今夜はマカロニ・ベトナム戦争もの。
ストーリーは、ベトナム戦争下で反戦プロパガンダ放送を流す敵軍放送施設を破壊する命を受けた米軍精鋭部隊(また出た、コマンド部隊もの)と従軍女性記者(どうしてもヒロインを持ち込みたいらしい)が、敵と激しい戦闘を展開する中で次々と仲間を失い、遂には生き残った数人も敵の捕虜となってしまいます。
なんとか脱走に成功した生き残り2人が放送施設に辿り着きますが、そこで2人が見たものは・・・というお話。
はっきり言います。
あからさまな「地獄の黙示録」のパチモンです。
「ディア・ハンター」もちょっぴり入ってるかな。
目玉は、アンソニー・M・ドーソンことアントニオ・マリゲルティ監督による数々のスプラッター描写。
腐って内臓が垂れた死体、ネズミにかじられる兵士、もげる足等々、
戦争映画のくせにホラーのようなスプラッターが展開します。ラストも救いようのない終わり方をします。
主役が自暴自棄になってナパーム弾食らって死にます。
あ、ラスト言っちゃった。
まあ、いいかカス映画だし。
音楽は、フランコ・ミカリッツィ。
さすがミカリッツィ先生だけあって、テーマ曲から劇伴まで、
戦争映画なのにお構いなしでレアグルーヴィーなスコアをご提供。
カッティングギターにチョッパーベースって、どうなんでしょう。
ポリス・アクションのようなスコアです。
しまいには、ポール・モーリアみたいなイージーリスニングまで飛び出す始末。
通常の戦争映画のスコアとは完全にかけ離れた世界を構築しています。
このスコアだけで本編映像を思い浮かべるのはほぼ不可能といえるでしょう。
発売元のレーベルが、刑事もののサントラと中身間違えてプレスしたんじゃないかと勘違いしそうになります。
真っ当なミリタリー・スコアを期待すると間違いなく裏切られます。
まともな戦争映画音楽ファンにとっては、聴く価値ゼロのシロモノですので買っても損します。
逆に言えば、戦争映画なのに場違いなスコアが入ってるという「意外性」に
「面白味」を見出す僕のような変態さんは是非買ってみてください。
サントラは、ドイツのChris' Soundtrack Cornerというレーベルから発売されます。
CDとして出るのは今回初めてなんじゃないかと思います。
・・・と、ここまでが過去記事。
今ではダウンロードでも入手可能が可能になってしまっています。
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