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Channel: サウンドトラック秘宝館
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リンゴ・キッド

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JOHNNY ORO
監督:セルジオ・コルブッチ
音楽:カルロ・サヴィーナ
出演:マーク・ダモン、エットレ・マンニ、フランコ・デ・ローザ、ヴァレリア・ファブリッツィ、ジュリア・ルビーニ
1966年 イタリア映画


セルジオ・コルブッチ監督が、マーク・ダモンを主演にもってきたマカロニ・ウエスタン。
「続荒野の用心棒」と同じ年に製作され、ジャンゴとはまた違ったタイプのガンマン像を作り出しています。
マーク・ダモン演じるリンゴ(イタリア語版ではリンゴとは呼ばれていない)は、
黒づくめでスラっとしてダンディな感じで、薄汚れてバッチイ感じのジャンゴとは対象的です。
ストーリーは、ふらりと町にやってきた左利きの賞金稼ぎが、
鮮やかなガンさばきで3人の悪党をあっという間に片づけます。
町に入ると、賞金稼ぎは持っていた黄金製の銃を保安官に没収されますが、
町を狙う悪党を一掃するため、保安官は「法」のため、賞金稼ぎは「金」ため、
お互い手を組み、悪党一味と対決する・・・・というお話。
保安官と賞金稼ぎって、「リオ・ブラボー」から設定をいただいてるのかなあ。
それなりに突っ込みどころはありますが、ガンファイトシーンの迫力もまずまずで
初期マカロニ・ウエスタンとしては面白い部類に入ると思います。
(でも、パチモンフリークのおっさんの言うことですから、あまりあてにしないでくださいね笑。)



音楽は、カルロ・サヴィーナ。
主題歌は、イ・カントリ・モデルニによる男くさい男性コーラスと、生ギター、口笛による粗削りな曲。
リズム楽器が入ってないので、ちょっとデモ・バージョンっぽく聴こえます。
この歌は、イタリア語バージョンと英語バージョンの2種類があります。

英語バージョンの方は、女性と男性の混声コーラスとなっていて、

最近空耳の多いおっさんには、歌詞の一部がどうしても「チ〇コがでか~い」に聞こえてしまいます 笑。
劇伴は、情熱的なトランペットや哀愁のハーモニカ、アコギ、口笛などがソロを取るマカロニ定番のスコアが登場します。
ペラペラの音のエレキギターが、1990年代に流行ったネオアコバンドを彷彿とさせます。
失礼ながら、小編成のバンド編成程度のオケで演奏されているので、音の薄さは否めませんが、
口数の少なさがかえってクールなイメージを醸し出しています。
ウエスタンにはつきものの、サロン・ミュージックも収録されています。
サントラは、公開当時には発売されなかったようですが、
2010年に伊GDMレーベルから500枚限定でCDが発売されました。
現在では、ダウンロード版も入手可能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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