A NOUS DEUX
監督：クロード・ルルーシュ
音楽：フランシス・レイ
出演：カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャック・デュトロン、ジャック・ヴィルレ、シュジー・ドレール、ダニエル・オートゥイユ、リシャール・ボーランジェ
１９７９年 フランス／カナダ映画
名匠クロード・ルルーシュ監督が描くフランス版「ボニー＆クライド」みたいな逃避行もの。
フランス映画独特の始まり方をするので、ハリウッド映画で慣れた人には最初はもたついた感じがして
退屈するかも知れませんが、観ているうちに段々と面白くなってきます。
ストーリーは、脱獄犯とゆすりで荒稼ぎする高級コールガールが出会い、
お互いに警察に追われる身であったことから、
強盗を働き逃避行を続けながら次第に愛を深めていく・・・・みたいなお話。
カトリーヌ・ドヌーヴは、「愛をもう一度」に引き続きルルーシュ監督作品への出演となります。
本作品では、始めは無愛想で喜怒哀楽をあまり表に出さない女性を演じています。
本編全体もわりと暗めのトーンで、
カメラマン出身のルルーシュ監督らしいドキュメンタリー・タッチの仕上がりとなっています。
音楽は、フランシス・レイ。
ファビエンヌ・ティボーが歌うシャンソンが美しく、切ない。
この主題歌を初めて聴いた時、バックで演奏されるフレットベースがメチャクチャかっこよくて、
それ以来この曲のファンです。
歌モノとしては、主題歌の他に２曲収録されていて、
１曲は、出演もしているジャック・ヴィルレとオリヴィア・レイのデュエット。
回転木馬で流れそうなチャーミングなトラックをバックにおっさんと女の子が歌います。
もう１曲は、主題歌の男性ボーカルバージョンなのですが、誰が歌ってのかは分かりません。(^_^;)
こっちの方は、ちょっとロック調のアレンジが施されています。
スコアは、主題歌のモチーフのバリエーションをはじめ、イージーリスニングっぽい耳にやさしいトラックが並びます。
中には、珍しいディスコアレンジのスコアも登場します。
バックトラックは控えめですが、テーマ・モチーフを使って見事にディスコ調に仕上げています。
サントラは、公開時にＬＰが発売されたのみで、長らくＣＤ化されなかったのですが、
現在ではダウンロード版が入手可能になっています。