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Channel: サウンドトラック秘宝館
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四銃士

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THE FOUR MUSKETEERS
監督:リチャード・レスター
音楽:ラロ・シフリン
出演:オリヴァー・リード、リチャード・チェンバレン、フランク・フィンレイ、マイケル・ヨーク、ラクエル・ウェルチ、フェイ・ダナウェイ、チャールトン・ヘストン、ジャン=ピエール・カッセル、クリストファー・リー、シビル・ダニング、ジェラルディン・チャップリン
1974年 イギリス映画


「三銃士」の翌年に公開された続編。
この映画は、もともと1本の映画で撮るはずのものを二つに分割して公開した作品だと聞いたことがあります。
そのためキャストが1人も交代することなく同じメンツで、観る方としては嬉しい。
この手法は、「スーパーマン」と「スーパーマン2」でも使われたと聞いたことがあります。
ストーリーは、前作で三銃士とダルタニアンによって銃殺刑を免れたロシュフォール侯爵が、
枢機卿にそそのかされてダルタニアンと恋仲のコンスタンスを誘拐します。
さらに、ダルタニアンへの復讐を誓うミレディは、ダルタニアンの暗殺を図ろうとする・・・・というお話。
豪華キャストによる冒険活劇ですが、マカロニ・ウエスタンでおなじみのエドゥアルド・ファヤルドもしれ~っと出ています。
1975年のアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされただけあって、
本作品も中世の豪華絢爛な衣装が素晴らしい。
このシリーズには、さらに続編ともいえる作品があって、同じリチャード・レスター監督による「新・三銃士/華麗なる勇者の冒険」(1989年)が製作されています。



音楽は、前作のミシェル・ルグランからラロ・シフリンにバトンタッチ。
作品冒頭からバロック調のクラシカルなフレーズを織り込んだ軽快なスコアが登場します。
前作がオープニングに同じフレーズを繰り返す重厚なスコアを持ってきたのとは対照的です。
まあ、今回はオープニングからドタバタだったからなあ。
今回は、前作以上にアクションの要素が強いのでスコアにも勢いがあります。
舞台が中世なので、シフリンが得意とするジャジーなフレイバーは一切出てきませんが、
全体的に、上品な香りのする中世の剣劇に相応しい名スコアだと思います。
最後を飾るエンド・クレジットが、メイン・タイトルをさらに聴きやすくアレンジしてあって秀逸です。
サントラは、公開当時には発売されず、オーストラリアのLabel Xというレーベルから「さすらいの航海」と「鷲は舞い降りた」とのカップリング仕様のものが発売され、本作品から10曲が収録されました。
その後、2008年になって同じレーベルから本作品単独の17曲入りのCDが発売されました。
現在では、i-Tunesで同内容のダウンロード版も入手可能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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