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摩天楼ブルース

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DEFIANCE

監督: ジョン・フリン
音楽: ドミニク・フロンティア
出演: ジャン=マイケル・ヴィンセント、テレサ・サルダナ、アート・カーニー、ジョセフ・キャンパネラ、ダニー・アイエロ

1979年 アメリカ映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・

今日も「ドミニク・フロンティア」ネタです。




身も蓋もない邦題と金太郎飴的なストーリー展開のために、人々の記憶からさっさと消え去ってしまった残念なバイオレンス・アクション。

「摩天楼ブルース」という東京JAPの曲名と同じタイトルというのも災いしたのかも知れません。

監督は「ローリング・サンダー」のジョン・フリンだし、主演はジャン=マイケル・ヴィンセントだし、

製作は今や売れっ子のジェリー・ブラッカイマーだし、おっさん的には好きな作品なのですが、ビデオはベストロンから出て、さっさと廃版になっちゃうし、DVDにもなってないという実に不遇な作品です。

ストーリーは、流れ者の船乗りが、ふらりと立ち寄った街で、街を荒らすチンピラどもをやっつけるという、ただそれだけのお話なんですが、これがなんとも言えない味のある作品なのです。

ストレートそのものの展開に、ストレートなファイト・シーン。

アメリカの若者が画面上で普通に殴り合うという感じで、スマートさは全くありません。

でも、そこがまた憎めないんだなあ。








音楽は、ドミニク・フロンティア。

僕もkazzpさんの影響で、このところドミニク・フロンティアをよく紹介するのですが、サントラになっていない作品が多いのが残念。

実はこの作品もサントラが出ていません。

スコアもジェラルド・マクマホンの主題歌が全面に出ていて、ドミニク・フロンティアの劇伴はアンダー・スコアに徹している感じです。

主題歌を自作自演しているのは、前述のジェラルド・マクマホン。

ちょっとハードめなAORといった感じでカッコいい。

ローズの音もカッコいいし、「デデッ、デデッ」とベースとシンクロするピアノの低音。

当時のAORの王道という感じです。

エンドタイトルに流れる歌はバラードで、これまたさらにカッコいい。

どちらの曲も、未だにメディア化されていません。
ジェラルド・マクマホンって、メイン・アルバムはソロ名義では2枚くらしか出していないようです。

サントラには結構縁があって、「ロスト・ボーイズ」や「初体験リッジモンド・ハイ」、「ロンリー・ガイ」などにも曲がクレジットされてます。

このように音源的には充実しているので、是非どこかのレーベルからCDが出て欲しいものです。






・・・と、ここまでが過去記事。

知らない間に、DVDが出てました。

さらに嬉しいことに劇中挿入されたGerard McMahonの歌7曲のうち6曲がi-Tunesでダウンロードできるようになってました。

もちろん、オープニングのBad TimesとエンディングのLet The Light Shine In The Morningはしっかり入ってます。

昔、NHK-FMの番組で流れたフィルム音源のエンディングを、カセットで録って何度も聴いた記憶があります。

確か、日曜のお昼前にカントリーを流す番組があって、そこで流れてました。

映画からそのまま録ってたようで、セリフが入ってました。

この歌が、ステレオで聴けるなんて、思ってもみませんでした。

あとは、ドミニク・フロンティアのスコアが出ることを期待します。









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