CONQUEST OF THE PLANET OF THE APES
監督: J・リー・トンプソン
音楽: トム・スコット
出演: ロディ・マクドウォール、ドン・マレー、リカルド・モンタルバン、ナタリー・トランディ、セヴァン・ダーデン
1972年 アメリカ映画
平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・
「猿の惑星」シリーズの第4作目。
製作費に限界があったのか、失速した感は否めません。それは上映時間にも反映されていて、なんと90分を切る内容で,どうしても物足りなさを感じてしまいます。
お話も中途半端なところで終わるので、最終作「最後の・・」とセットで描いても良かったんじゃないかと思ってしまいます。
ストーリーは、前作で死んだはずのコーネリアスの息子マイロが生きていて、人間に奴隷のように扱われている猿族を率いて反乱を起こし、シーザーと名乗る猿族のリーダーとなる・・・というお話。
監督は、「ナバロンの要塞」のJ・リー・トンプソンですが、70年代以降はB級アクション専門の職人監督というイメージがあります。
3作目までコーネリアスを演じていたロディ・マクドウォールが、本作品からシーザーを演じています。
ということは、ロディ・マクドウォールは全作を通じて主演したということになります。すごい(^_^;)
音楽は、サックス奏者のトム・スコット。
フュージョン界のサックスプレイヤーがSFスコアを手掛けるなんて、誰のオファーか分かりませんが、当時としては斬新だったんじゃないかと勝手に想像します。
音の方はやはり1作目の影響力の強さを感じずにはいられない内容になっています。
トム・スコットらしらを極限まで廃したその音は,言われるまで本人が担当したとは分からないでしょう。
唯一トム・スコットらしさが出るのは、カフェテラスのBGMみたいなスコアのみ。ここでは、トム・スコットのサックスソロを聴くことができます。
あとは,ゴールドスミス、ローゼンマンの1作目、2作目のスコアを思わせる前衛的な音になっています。
特徴的なのは,ポコポコという音のアフリカンなパーカッションが随所に出てきて、なんとなくジャズっぽいアプローチをしているところです。
サントラは、公開時には発売されず、後にFSMから「最後の猿の惑星」のスコアとカップリングしたものが限定3000枚で初めて音源化されました。
・・・と、ここまでが過去記事。
現在では、本作品単独のダウンロード版が入手可能です。