SPIDER-MAN: NO WAY HOME
監督:ジョン・ワッツ
音楽:マイケル・ジアッキーノ
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、
アルフレッド・モリナ、ジェイミー・フォックス、ウィレム・デフォー、トーマス・ヘイデン・チャーチ、リス・エヴァンス、アンドリュー・ガーフィールド、トビー・マグワイア、J・K・シモンズ、ベネディクト・ウォン、チャーリー・コックス
2021年 アメリカ映画
トム・ホランド版スパイダーマンの3作目にして完結編。
ストーリーは、敵との戦いの結果、ピーターは自身がスパイダーマンであることが世間に知られてしまい、
そのせいで周囲にまで迷惑が及んでしまったことから、
ドクター・ストレンジに世界中からスパイダーマンの正体に関する記憶を消し去る呪文を唱えてもらうことにします。
しかし、ちょっとした手違いで世界がマルチバースに繋がってしまい、
別々のユニバースに存在したスパイダーマンの宿敵が勢ぞろいしてしまう・・・というお話。
最近流行りのマルチバースもので、リブートされた作品が一つに繋がるというアイデアはなかなか面白い。
かつてのスパイダーマンに出てきたヴィランが勢ぞろいするだけでなく、
かつてスパイダーマンを演じたトビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドが
別のマルチバースのスパイダーマンとして出演します。
この演出は、トビー・マグワイア版からずっとスパイダーマンを観てきたファンには大変嬉しいサービスでした。
おっさんとしては、ほとんど途中打ち切り扱いになったアンドリュー・ガーフィールドが出てきたのが嬉しかった。
宿敵をすべてせん滅するのではなく、良い方法で決着をつける終わり方もポイント高し。
音楽は、マイケル・ジアッキーノ。
この人のスコアは、オーソドックスなオケスコアで安定感があります。
生真面目なオケスコアのイメージがありますが、このシリーズは結構肩の力が抜けたリラックスムードのスコアとなっています。
このシリーズのスコアは、コミカルな要素もあって、軽やかなポップス調のものまであります。
3作すべてをジアッキーノが手掛けているので、お馴染みのモチーフも健在です。
劇伴にもモチーフがしっかりと生かされていて聴きやすい。
テーマモチーフを陽気なポップス風にアレンジしたものもあります。
クライマックスには荘厳なコーラス入りのスケールの大きなスコアが登場するなど、
やっぱりこの人にはスケール感のあるオケスコアが似合うなあと実感。
「ドクター・ストレンジ」もこの人が作曲しているので、あっちのモチーフも違和感なくスルリと入ってきて思わずニヤリとさせられます。
さらにダニー・エルフマンやジェームズ・ホーナーが手掛けた「スパイダーマン」のモチーフも顔を出すサービスぶり。
なお、エンドクレジットで日本語の歌が入ります。なんだこれ。
しかも、おっさんが苦手なタイプの早口のラップみたいな歌詞。妙な違和感を感じます。
サントラは、CDとダウンロードの2種類が発売されています。