La Dame dans l'auto avec des lunettes et un fusil
監督:アナトール・リトヴァク
音楽:ミシェル・ルグラン
出演:サマンサ・エッガー、オリヴァー・リード、ビリー・ディクソン、ステファーヌ・オードラン、 マルセル・ボズフィ
1970年 フランス/イギリス映画
平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・
ミシェル・ルグランが亡くなりました。
享年86歳。昨年のフランシス・レイに続き、フランスの巨星が逝ってしまいました。
ということで、本日はミシェル・ルグランの作品を紹介します。
「雨の訪問者」などで知られるセバスチャン・ジャプリゾの「新車の中の女」が原作。
ストーリーは、社長を空港まで送った秘書が、帰り道を間違えたことをきっかけに
ちょっとしたドライブ気分で見知らぬ街を訪れたところ、
行く先々で不可解な出来事に巻き込まれた挙句に車を盗まれ、
見つかった車の中から男の死体が発見され、
彼女は殺人事件の容疑者として追い詰められていく・・・・というお話。
オリバー・リードが途中ほとんど出てこないので、怪優好きのおっさんとしてはちょっと残念。
本作品は、2016年に「アナザー」(ジョアン・スファール監督)としてリメイクされています。
音楽は、ミシェル・ルグラン。
彼が手掛けた数ある諸作の中でも、ノリノリのグルーヴ感を持ったスコアとしてはピカイチの作品。
主題歌は、どことなくバート・バカラックの曲に雰囲気が似ていて、
ペトゥラ・クラークが仏語、英語の両バージョンで歌っています。
劇伴も、アンダースコアやサスペンスチューンというようなものはほとんどありません。
おっさんが好きなハモンドオルガンがフィーチャーされたファンキーなスコアがあったり、
スキャットのオシャレなスコアがあったり、ラテン・ジャズ・ボッサな曲があったり、
ゴーゴーやイエイエ調の曲があったり、映画を観なくてもアルバム単独で十分楽しめます。
正に捨て曲無しのゴージャスな内容です。
サントラは、2003年にフランスでCDが出ていますが、これは現在では入手困難かも知れません。
その代わり、Amazonではダウンロード版が入手可能です。
ダウンロード版は、曲単位のバラ売りみたいになってます。なんてかなあ。