Quantcast
Channel: サウンドトラック秘宝館
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1833

荒野の10万ドル

$
0
0

$サウンドトラック秘宝館


CENTOMILA DOLLARI PER RINGO
監督:アルベルト・デ・マルティーノ
音楽:ブルーノ・ニコライ
主演:リチャード・ハリソン、フェルナンド・サンチョ、ジョン・バラクーダ、エレオノラ・ビアンキ、マッシモ・セラート
1965年 イタリア映画 


今年初のマカロニ・ウェスタン。
ストーリーは、メキシコ軍に10万ドル分の武器を密売しようとする悪党3兄弟と、これを阻止しようとする男との戦いを描く・・・というもの。
監督は、マーティン・ハーバードなんて名乗っていますが、
「ドクター・コネリー キッドブラザー作戦」や「アルデンヌの戦い」でお馴染み(じゃないか)のアルベルト・デ・マルティーノ。
この映画は数あるマカロニ・ウェスタンの中でも、お行儀のいい部類に入る作品です。
マカロニの定番である「復讐もの」ではないし、子供まで出てくるしインディアンと手を組んで悪党と戦ったり、なんだか60年代初頭のユーロ・ウェスタンみたいな感じです。
主演はあんまり有名じゃないリチャード・ハリソン。
主人公の相棒役で、なんと普段は悪党しかやらないとフェルナンド・サンチョが活躍します。
話の展開もユルユルだし、なんだかギラギラのマカロニ・ウェスタンとは一線を画す1本です。



音楽は、ブルーノ・ニコライ。
かつてはモリコーネ作品の指揮を担当するなど、モリコーネ作品にはなくてはならない存在だったようですが、ある時から喧嘩別れしたようで、以来ブルーノ・ニコライが死去するまで二度とタッグを組むことは無かったようです。
喧嘩の原因は音楽性の違いではなく、個人的な問題とかいう話ですが、モリコーネはブルーノ・ニコライの葬式にも参列しなかったという話を聞いたことがあるので、相当根深いものがあったのだと思われます。
モリコーネって、優しそうに見えて案外いつまでも根に持つタイプ?
ブルーノ・ニコライは、モリコーネの指揮を長らく担当していたことから、彼のスコアはモリコーネの二番煎じとかコピーとか言われることが多いのですが、実際に聴いてみると
モリコーネ風の物もあるにはあるのですが、なかなか個性溢れるスコアも書いていることがわかります。
本作は、お行儀のいいマカロニに合わせたように、スコアの方もダイナミックなんだけどマカロニにしてはお行儀のいい曲調のものが中心です。
テーマ曲は、「チャンチャ チャン チャチャン~♪」を繰り返す「西武悪人伝」風の生ギターリフが特徴の軽めの曲。
モリコーネに比べるとやけにお行儀の良い男性コーラスや、風呂場エコーがかかったエレキとハーモニカが印象的です。
主題歌はボビー・ソロが歌っています。
サントラCDは、90年代にLPと同内容のものが発売された後、
2002年に伊GDMレーベルから従来のサントラLPに12曲の未発表曲を追加収録した長尺盤が発売されています。(ボビー・ソロの主題歌もしっかり入っています。)
ただ、もう10年も前に発売されたものなので現在はプレミアが付けられています。
ギラギラのマカロニ節ではないかもしれませんが、なかなかの力作です。





本日の検索キーワード
Centomila dollari per Ringo



ランキング参加中です
よろしかったら、ポチッとお願いします(^o^)
  ↓
にほんブログ村 映画ブログ 映画音楽・サントラへ
にほんブログ村




100.000 Dollari Per Ringo/Soundtrack

¥4,190
Amazon.co.jp



Viewing all articles
Browse latest Browse all 1833

Trending Articles