CHI SEI?
監督: オリヴァー・ヘルマン
音楽: フランコ・ミカリッツィ
出演: ジュリエット・ミルズ、ガブリエル・ラヴィア、リチャード・ジョンソン、エリザベス・ターナー、デヴィッド・コリン・Jr
1974年 イタリア映画
※ 今夜はかなり昔のパチモン記事をいじってます。
「エクソシスト」の大ヒットにあやかって、二匹目のドジョウを狙った商魂たくましいマカロニ・ホラー。
「エクソシスト」に「ローズマリーの赤ちゃん」を足して混ぜくって出来たような作品。
悪魔に子供をはらませられた女性が主人公で、エクソシストばりにゲロを吐いたりします。
首が回ったり、空中浮遊したり、ゲロ吐いたり、ここまで開き直って露骨にパクリをされると
潔さすら感じてしまいます。
さすがパチモン王国イタリアです。
イタリア映画恐るべし。
監督は、「テンタクルズ」のオリヴァー・ヘルマンことオヴィディオ・G・アソニティス。
公開当時、サーカムサウンドという立体移動音響が話題を呼びました。
これって、サラウンドのはしりだったのかなあ。
実際に聴いたことがないのでなんとも言えませんが、なんだかそれっぽい。
当時のチラシを見るに「サスペリア」もこの方式だったようです。
音楽はフランコ・ミカリッツィ。
テーマ曲は、劇中、レコーディング・スタジオで黒人ボーカリストとバンドが演奏する形で出てきます。
Warren Wilsonという黒人?シンガーが歌う「Bargain With The Devil」。
Sid Wayneとミカリッツィの共作ということになってます。
70年代ソウルのフレイバーたっぷりの気だるい曲で、なかなかいいグルーヴを出しています。
中学生の頃、ラジオでOn-Airされたこの曲をテープに録音して、
父の車のカーステでかけたところ、両親が顔を合わせて
「この子もそのうちこんな歌ばっかり聴くようになるんかねえ。」
と困った顔をしていたのを思い出します。
当時僕は、これって実は大人のエッチな曲で、
中学生が聴いてはいけない曲なんじゃないかと悩んだものです。
この主題歌は、女性ボーカルバージョンもあります。
劇伴も、ジャズとフュージョンとプログレを足して割ったような曲が多く、いわゆるホラー・スコアは全くありません。
むせぶようなサックスあり、ブニョブニョのシンセあり、サイケなフルートあり、
インスト・ジャズ・ファンク・プログレッシヴという感じです。
そのため、映画と切り離してアルバム単独で聴いても全く違和感がありません。
パチモンマカロニ刑事アクションのスコアだと言っても信じてしまいそうです。
日本盤CDもSLCから限定発売されていましたが、現在は廃盤です。
イタリア盤も今では入手出来るかどうか分かりません。
全10曲入り31分収録で少々収録時間が短いですが、マカロニ・ホラーとしては結構聴きやすいアルバムです。
・・・・とここまでが過去記事(一部修正あり)
その後、サントラCDは廃盤状態で、海外のi-Tunesサイトでダウンロード販売のみという状態が続いていましたが、遂に伊DigitmoviesレーベルからめでたくCDが発売されました。
しかも、今回は従来のサントラに加えて6曲のボーナストラックが増えています。
ボーナス・トラックの中に1曲だけ、不穏な電子音が延々と続く、
ダークなプログレみたいな曲があります。
この曲だけがちょっと好き嫌いが分かれるかな。
それと、今回のジャケはイラストがよろしくない。
あんまし絵が上手じゃない。
(裏ジャケは、空中浮遊するクソ怖のジュリエット・ミルズだし・・・この表裏ジャケのせいでセールスに影響が出るかも)
日本盤LPのジャケが一番いいような気がするんだけどなあ。
これ
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