FRATELLO DELLO SPAZIO
監督:マリオ・ガリアッツォ
音楽:フランコ・カンパニーノ
出演:マーティン・バルサム、アゴスティーナ・ベリ、シルヴィア・トルトーサ、ウィリアム・バーガー
1986年 イタリア映画
バンド活動も落ち着き、年賀状もやっと完成したので、久々のアップです。
久々すぎて、ストレス溜まったので今夜はパチモンです。
最新作やメジャー作を期待した方、ごめんなさい。
邦題からご察しのとおり、本家「E.T.」とは何の関係もない安上がりなSF作品。
共通点といえば、出てくるエイリアンの顔が似ている(パクッただけ)ぐらいか。
監督は、ロイ・ギャレットなんてそれらしい名前になっていますが、
ホントは「食人族VS首刈族」のマリオ・ガリアッツォ。
キャストは、有名どころとしてマーティン・バルサム、アゴスティーナ・ベリの2人が出てますが、
その他はマカロニ・ウェスタンでよく見かけたウィリアム・バーガー氏などが脇を固めるなど、
パチモン臭がプンプンの作品です。
ストーリーは、ヒロインが盲目の女性というだけで、後は「E.T.」の設定をそっくりいただいちゃってる感じです。
エイリアンをヒロインたちがかくまって、それを軍が追いかける、みたいなお話です。
エイリアンからもらったサングラスで目が見えるようになったり、もうベタベタな設定に開いた口が塞がりません。
特殊効果も最悪です。
エイリアンの風貌たるや、フルフェイスのヘルメット被ったただの子供。
最後の方でやっと顔が出ますが、モロです。モロパクってます。
オープニング・クレジットのバックなんか宇宙空間の静止画です。
こんな何の取り柄もないカス映画ですが、
このクオリティで松竹富士配給で劇場公開されてしまっています。
当時、これを劇場でご覧になった方はさぞやはらわたが煮えくり返ったことでしょう。
でも、Amazonなどで検索するとVHSビデオが中古で5000円近くします。
僕は幸運にもリサイクルショップで500円でゲットしてホクホクです。
(そうです、私は変態です。)
しかし、こいつら何の目的で地球にやってきたのか、最後まで分からず終わるというところが、
シュールといえばシュールか。
音楽は、「狂戦士サングラール」でお馴染み(なわけないか)フランコ・カンパニーノ。
マリオ・ガリアッツォ監督作品を何本も担当しているので、この監督との相性はいいのかも。
最初に言っておきます。こんな映画ですから、サントラなど出ていません。
それでもレビューする私は、そうです、変態です。
スコアは、全体を通してストリングス中心のメロドラマ風。
軍が出てくるので、ミリタリー調のスコアもありますが添え物程度。
例によって、マカロニ映画特有の無国籍南国風味のトロピカルチューンも入ってます。
クライマックスでは、それなりにストリングスが盛り上げるので一応高揚感はありますが、
それでもハリウッド作品と比べるとやけにショボい。
まあ、本編が本編な上にスコアもカスということで、負の相乗効果で余計カスに仕上がっています。
これをモリコーネあたりが担当していたら、スコアだけでも救われたかもしれませんが、
まあしょうがないか。
でも、Kronosレーベルなんかがポンとサントラ出しちゃったりすると買うかもなあ。
いわゆる捨て金になっちゃうかもしれませんが、変態だからいいのです。
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