監督:ジョルジオ・フェローニ
音楽:カルロ・ルスティケリ
出演:ロベール・オッセン、マイケル・レニー、フレデリック・スタフォード、エットレ・マンニ、ジョージ・ヒルトン、イラ・フルステンベルク、リク・バッタリア、クルト・ユルゲンス
1968年 イタリア映画
久々のマカロニ・コンバット・・・・ですが、今回はちょっと様子が違います。
一応これもマカロニ・コンバットなのですが、イタリア軍部隊が主人公だったり、 他の諸作に比べてちょっと毛色の違った作品となっています。
タイトルからすると、ついアフリカ戦線におけるドイツ軍に立ち向かう連合軍コマンド部隊(ここがミソ)!
というインチキ臭い戦争ごっこを想像してしまいますが、本作は違うのです。
実在のイタリア軍フォルゴーレ空挺師団の誇り高き戦いを描いているので、カスを期待すると裏切られます。
お話は、アフリカ戦線のエル・アラメンでの激戦を背景に、実在のイタリア軍空挺師団の兵士たちの活躍を描いています。
そういうわけで、マカロニ・コンバットのくせにお金がかかっていて、戦車がたくさん出てきたり、 爆発シーンの迫力がすごかったり、カスをこよなく愛するおっさんとしては、「なんだよ、面白いじゃねえか」と不満タラタラの作品なのです。
当時の現用戦車に交じって、なんとイタリアのカール・アルマートやセモベンテといったイタリア軍の戦車が実車で出てくるから驚きです。
意外にまっとうなマカロニ・コンバットです。
監督は、「荒野の1ドル銀貨」のジョルジオ・フェローニ。 ロンメル将軍は、クルト・ユルゲンスではなくロベール・オッセンが演じています。
マイケル・レニーはモントゴメリー将軍のイメージそのまんまで笑った。
音楽は、カルロ・ルスティケリ。 ルスティケリファンの皆さん、ごめんなさい。
僕はこの人のスコア、どうしても好きになれません。
この人が担当したマカロニ・ウェスタン「裏切りの荒野」も、あの仰々しさがどうしてもダメで、 いまだにまともに聴けません。
本作も、冒頭、おっさんコーラスの主題曲が流れるのですが、これもモリコーネやチプリアーニに比べると 琴線に触れる部分が無い。
生真面目なスコアなんだとは思いますが、ワクワクする「何か」が無い。
ちょうど、アンジェロ・フランシスコ・ラヴァニーノと同じような感覚を覚えるのです。
劇伴も、ミリタリー調の血沸き肉躍るようなスコアは皆無に等しく、 なんだかヘビーで重いスコアが並びます。
これまでメディア化されなかったのも、なんとなく分かる気がします 笑。
とはいえ、これまで全く陽の目を見ることのなかったマカロニ・コンバット・スコアですので、 戦争映画スコアファンは持っていて損はない1枚だと思います。
サントラは、スペインのSaimelレーベルから、「(未公開)Giorno Da Leoni」とのカップリングで発売されています。
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