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Channel: サウンドトラック秘宝館
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荒野の復讐

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COMIN'AT YA
監督:フェルディナンド・バルディ    
音楽:カルロ・サヴィーナ    
出演:トニー・アンソニー、ジーン・クインターノ、ビクトリア・アブリル、リカルド・パラシオス、ルイス・ゴードン    
1981年 イタリア映画

 

 

「暁の用心棒」のトニー・アンソニーが、80年代に入って製作まで手掛けて作っちゃったマカロニ・ウェスタン。
この映画、80年代のマカロニというだけでも珍しいのに、なんとマカロニ史上初の3D映画なのです。
3Dだけあって、画面に向かって槍が飛んできたり、拳銃向けられたり、金貨が画面に振ってきたり、
とにかく画面に何かが向かってくる描写がしつこいぐらい多い。
さらに、時折登場する意味不明なカラーとモノクロのコントラスト映像。
製作者の意図が全く分からない編集が笑えます。
俺たち、こんなことも出来るんだぜ的なただの見せびらかしのようにも思えます。
ストーリーは、結婚式の最中、花嫁を強奪された花婿が、連れ去った悪党どもを追い詰めて、
メキシコの売春宿に売り飛ばされようとしていた花嫁をはじめとするたくさんの女性を救出する・・・というそんだけのお話。
監督がフェルディナンド・バルディなので、ストーリー的にもそこそこ鑑賞に堪えうる作品となっています。
でも、ブームも過ぎ去った後の作品なので、本邦では当然のことながら劇場未公開に終わっています。
ちなみに、本作の翌年ほとんど同じスタッフ、キャストによる「秘宝の王冠」という姉妹編も製作されています。
こっちも3Dだったような気がします。

 

 

 

 

音楽は、カルロ・サヴィーナ。
トム・サヴィーニは好きなんですが、カルロ・サヴィーナの作風はどうも好きになれないんだよなあ。
本作のサントラは、辛うじてエッダのボーカルをフィーチャーした魅惑のトラックがあることからポイントが上がっていますが、全体的には派手さはなくおとなしめの作風。
オープニングのトラックは、ハーモニカだけという静かなスコア。
劇伴もギターだけのものがあったり、オケはあんまり出てこない。
出てきたとしても、オケのメロはどちらかといえば捉えどころのない音で不完全燃焼  笑。
正直なところ、モリコーネみたいにカッコ良くない。
エッダをフィーチャーしたトラック狙いで聴くアルバムかもしれません。
この映画、アメリカでもそこそこヒットしたようで、サントラが出ています。
ただ、3D映画ということで飛び出すようなレイアウトのイラストがジャケになっていて、
パッと見るととてもマカロニ・ウェスタンだとは気づきません。
まるで冒険ファンタジーかコメディ映画のサントラのようです。

 

 

 

 

 

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