IS PARIS BURNING?
監督: ルネ・クレマン
音楽: モーリス・ジャール
出演: ジャン=ポール・ベルモンド、シャルル・ボワイエ、グレン・フォード、アラン・ドロン、カーク・ダグラス、ゲルト・フレーベ、オーソン・ウェルズ、レスリー・キャロン、シモーヌ・シニョレ、 イヴ・モンタン、アンソニー・パーキンス、ロバート・スタック、ジャン=ピエール・カッセル、ジョージ・チャキリス、シュジー・ドレール、マリー・ヴェルシニ、ブルーノ・クレメル、クロード・ドーファン
1966年 フランス/アメリカ映画
「史上最大の作戦」と同じく白黒で撮られたセミ・ドキュメンタリータッチの戦争映画大作。
時折挿入される記録映像とのギャップを埋める意味でも白黒映像は大正解。
よくもまあ、これだけ集めたもんだと感心させられるオールスターキャストで構成されています。
あんまりたくさん出てくるもんだから、それぞれのスターの一人あたりの出番はそんなに長くありません。
ストーリーは、ノルマンディ上陸から勢いに乗る連合軍がドイツを目指して進軍する中、
ヒトラーはパリが連合軍の手に陥ちるくらいなら、メチャクチャに破壊してしまえという命令を下します。
そんなことをされてはたまらんと、レジスタンスを始めフランス国民は連合軍によるパリ解放に向けて動き出す・・・みたいなお話。
記録映像にはもちろんホンモノの戦車が登場するのですが、ドラマ部分では実車が登場するのは連合軍側のみ。
ドイツ軍側は、ウォーカーブルドッグを改造した?パンサー中戦車や米軍の車両を流用したハーフトラックなどが出てきます。
この映画で使用された改造パンサーは、たしか「将軍たちの夜」にも出てきたと記憶しています。
当時は戦争映画の製作現場同士でドイツ軍の軍服や軍用車両が不足していたらしく、お互いに融通しあって撮影したと聞きます。
なお、脚本を若き日のフランシス・フォード・コッポラとゴア・ヴィダルが共同で手がけています。
あまりに淡々とした展開なので、好き嫌いが分かれる作品だと思いますが、
セミ・ドキュメンタリーを狙ったのであれば、これはこれで良いのではないかと思います。
音楽は、巨匠モーリス・ジャール。
モーリス・ジャールって、史劇ものや戦争ものには、土俗的というか泥臭い曲をよく提供しますが、
本作も「アラビアのロレンス」を思わせるフレーズや、パーカスがドコドコというオシャレとはほど遠い(失礼)無骨なスコアを書いています。
本作の特徴は、ドイツ軍のモチーフを除いて、ほとんどが陽気でワクワクするような展開を持った楽曲で占められているということです。
パリの解放に向けた希望に満ちたスコアが多く聴かれます。
サントラは、たった4曲しか収録されていません。
そのうち、2曲が15分を越える組曲。
1曲として独立しているのは、「序曲」と「パリ・ワルツ」のみ。
まさに「流麗」ということばがピッタリな「パリ・ワルツ」は、ミレイユ・マチューが歌った(カバー)バージョンなどで知られる名曲です。
「序曲」も堂々とした内容で聴き応えがあります。
組曲風の2曲も非常に中身が濃いので聴いてて退屈することはありません。
特にアルバムのラストを飾る「パリの解放」は、「パリ・ワルツ」が力強く演奏されるクライマックスに向けて怒濤の勢いで曲が進んでいきます。
戦争映画なのに、悲壮感をたたえた曲がほとんど見当たらないのも本作の特徴です。
最初から最後まで力強く活気溢れたスコアになっています。
このサントラ、日本盤も含めて過去に何度かCD化されていますが、現在は廃盤の状態。
オークションで高値で取り引きされてしまっています。
今度はボーナス・トラックつけて再々発されないかなあ。
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