レッド・スコルピオン

RED SCORPION
監督：ジョセフ・ジトー
音楽：ジェイ・チャタウェイ
出演：ドルフ・ラングレン、Ｍ・エメット・ウォルシュ、アル・ホワイト、Ｔ・Ｐ・マッケンナ、カーメン・アルジェンツィアノ、ブライオン・ジェームズ
１９８８年　アメリカ映画

本邦公開作品としてはドルフ・ラングレンの初主演作品だったと記憶していますが、いわゆる亜流「ランボー」+「コマンドー」な１本。
チャック・ノリス先生を使って同じようなB級戦争アクションを撮ったジョセフ・ジトー監督が

今度はドルフ・ラングレンを使って撮っちゃった作品です。
ストーリーは、南アフリカの某共産主義国に送り込まれたソ連特殊部隊員が、
反政府運動の主導者の暗殺を命ぜられますが、
原住民と交流する中で反政府運動に共感しちゃってソ連軍と戦うことになる・・・・というお話。
ちょっと中盤の原住民との交流シーンが中だるみしますが、
B級アクションだと割り切って観れば結構面白い作品です。
特殊メイクを「ゾンビ」のトム・サヴィーニが担当していて、他のB級アクションよりも
ちょっぴりグロいです。

音楽は、ジェイ・チャタウェイ。
B級ホラー、B級アクション専門みたいな感じの人ですが、中途半端なスコアが多い中、
本作品ではなかなか頑張っています。
冒頭から雰囲気出しちゃって、そこそこヒロイックなモチーフで「ちょい燃え」。
さらに、重低音のしっかりした音響機器を使えば、結構な迫力が出ます　笑。
ブラスもキレがあってなかなかの出来栄えで、ミリタリー調の劇伴奏も快調です。
アフリカンなパーカッションパターンを入れたアクションスコアや

マリンバを取り入れアフリカをイメージさせるスコアなどもあって面白い。
ただ、調子に乗って聴いていると、途中からアクションスコアのモチーフがヘンテコなメロになってきます。
でもまあ、つかみどころの無いモチーフが多いこの人にしては結構頑張っている方だと思います。
サントラは、公開当時にVareseレーベルからCDが発売されましたが、

その後の再発などもなく、現在ではプレミアが付いています。

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