MODESTY BLAISE
監督: ジョセフ・ロージー
音楽: ジョン・ダンクワース
出演: モニカ・ヴィッティ、ダーク・ボガード、テレンス・スタンプ、ハリー・アンドリュース、シラ・ガベル、ティナ・マルカン、マイケル・クレイグ
1966年 イギリス映画
60年代に一時流行ったスウィンギン・ロンドン系のドタバタ(?)コメディの珍品。
女007とでも言いましょうか、スパイのお姉ちゃんがヨーロッパ、中東を舞台にドタバタする荒唐無稽な作品です。
マンガが原作らしいので、マンガチックでポップな感覚もありますが、
この手のコメディは今観るとかなりキツい。
話はコロコロ変わるし、出てくるキャラも整理されてないし、
とっちらかった印象のてんでまとまりのない映画です。
監督は、社会派ドラマやサスペンス、様々な異色作を手がけたジョセフ・ロージー。
なんで、ジョセフ・ロージーがこんな映画撮ったのか全く意味不明。
そして撮影は、「戦場にかける橋」や「バルジ大作戦」、そして「ワイルド・ギース」を担当したジャック・ヒルデヤード。
キャストは、モニカ・ヴィッティ、ダーク・ボガード、テレンス・スタンプ・・。
こんなメンツで、こんなおバカな映画がよく出来たもんだと、ある意味感心させられます。
真面目な映画が多い連中が集まって作ったら、こんな笑えないコメディが出来ちゃったという典型的な例みたいな作品。
この映画、5年位だったか、まさかのリバイバル上映もされましたが、全然笑えずシャレになってませんでした。
「なんかこの映画オシャレ♪」なんていう理由だけでリバイバル上映を観に行っってしまったみなさんは大変お気の毒でした(^_^;)
音楽は、ジョン・ダンクワース。
もともとジャズの世界の人のようですが、サントラの仕事もかなりこなしている人です。
主題歌は、David and Jonathanという男性ボーカル・デュオが歌う60年代英国ポップ・ロックという雰囲気の曲。
このメロがモチーフとなって、劇伴にも生かされています。
全体的に軽めのジャズ・チューンや当時のロック調のインストなどが多く、
そこそこポップで、いかにもかつての「渋谷」系が「オシャレ」とか言って飛びつきそうな内容。
本編のマンガチックな展開は、スコアの方にも色濃く反映されていて、
「トムとジェリー」のようなドタバタ・チューンもあります。
でも、飛び抜けた部分があんまし無くて、かゆいところには手が届きません。
ポップならポップで通せばもっとよかったのだろうと思うのですが、
中途半端にシリアスな劇伴を織り込んでいるので、ワクワク感が持続しません。
さらに悪いことにアンダースコア調の劇伴は、結構地味だったりします。
正統派サントラ・ファンの目からは、今ひとつの「おしい」作品ですが、
リバイバルの頃、クラブ・シーンではこのサントラ、わりと評価されたようです。
サントラは、英HerkitレーベルからCDが出ていますが、LPとはちょっと収録曲が違うようです。
LPが10曲、CDが18曲入りです。
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