・・・・最近、過去記事の追記が多くてすみません(^-^;
THE BIG-BOSS
監督: ロー・ウェイ
音楽: ジョセフ・クー
出演: ブルース・リー、マリア・イー、ジェームズ・ティエン、リュー・イェン、ハン・インチェ、ノラ・ミヤオ
1971年 香港映画
ブルース・リーの主演第1作にして、武術指導も手がけたアクション映画。
とはいうものの、昔観た記憶では快調なのはリーのアクションだけで、
その他はかなり無惨なC級作品だったような気がします。
シリアスっぽい話のはずなのに、変なシーンがあちこちにまぶしてあったよなあ。
特に、ぶっ飛ばされた敵が、飛ばされた勢いで壁をぶち破って人型の穴が開いちゃうシーンには唖然としました。
ストーリーは、製氷工場に就職した青年が、そこで働くうちに、
実はその工場は製氷工場と見せかけた麻薬組織の密輸工場だったということを知り、
組織に闘いを挑む・・・・というお話。
そういえば、「燃えよドラゴン」に比べて、リーの「アチョー」がまだこなれてなくて、
ちょっと不自然で過剰だったような気がします。
この映画、実はジェームズ・ティエンが主演で製作されるはずだったのに、
リーのアクションが凄すぎて、彼を主演にチェンジして製作されることになったそうです。
おかげで、ジェームズ・ティエンは、本編半ばで殺されてしまいます。
かわいそうに(^_^;)
殺されると言えば、この映画、結構血が出たり、過激でスプラッターな描写が多かった印象があります。
TVで初放映された時、リーの日本語吹き替えは藤岡弘が担当してたそうです。
音楽は、ジョセフ・クー。
当時の香港ブルース・リーものを3作全て手がけたことでも知られる人です。
特筆すべきは、オープニング・タイトル。
チャカポコ・ギターにジャジーでサイケなフルート、これはなかなかの変則レア・グルーヴではないか。
ジョセフ・クーがスコアを担当したブルース・リーものの中では、一番大人で熟成されたトラックではないかと思います。
これがモチーフとなって劇伴の中で何度か出てきます。
このスコアには、ラロ・シフリンの出来損ないのような微笑ましさがあります。
但し、これに比べてメイン・タイトル曲との落差がすごくてびっくり。
これは・・・どう表現したらいいのでしょうか、
ブラスのパ~!パア~!パア~!という下品なブロウはさすがにマズイよなあ。
中国独特の音使いなのかなあ。
ジミー・ウォング先生作品のスコアにも通じる猥雑さです。
なんとも不思議な作曲家だ。
まあ、初期ジャッキー・チェンものなんて、既成曲の無断使用で構成されたサントラだったことを考えると、
自前のスコアを多少でも使ってることは評価すべきことなのかも。
でも実は、本作もキング・クリムゾンの曲や伊福部昭の曲を勝手に使ってるシーンがあるようです。
なお、現在iTunesサイトでダウンロード可能な本作のサントラは、
何故かドイツの作曲家ペーター・トーマスのペンによるスコア集になっています。
ジャケも全然違うし、ドイツ公開版のスコアなんだろうか、これ。
訳が分かりません(^_^;)
・・・と、ここまでが過去記事。
相変わらず、ペーター・トーマス版のサントラの意味が分かりませんが、
この度思い切って買ってみました。
すると、やはりテーマ曲はジョセフ・クーのものとは別もののモンドな雰囲気の
ちょっぴりオシャレな風味もあるスコア。
劇伴にもこのモチーフが生きていて、スコア全体の統一感はあります。
やはり香港映画ということを意識したのでしょうか、
マーティン・デニーのような感じのメロがあるのはご愛嬌。
まあ、聴いていてオシャレで軽妙な60年代風スコアをイメージさせるので、
悪くはないです。
一説によると日本公開版でもこのサントラからスコアが使われた部分があるような
ことも聴いたのですが、真偽の程は不明です 笑。
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