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Channel: サウンドトラック秘宝館
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監督:アンジェイ・ズラウスキー
音楽:アンジェイ・コジンスキー
出演:イザベル・アジャーニ、サム・ニール、ハインツ・ベネント、マルギット・カルステンセン、ヨハンナ・ホーファー、カール・ドゥーリング、ショーン・ロートン、ミシェル・ホーベン、レスリー・マルトン
1981年 フランス/西ドイツ映画



イザベル・アジャーニの切れまくった演技と救いようのない展開が強烈な印象を残す、愛と狂気が混在する前衛的な異形のドラマ。
ストーリーは、単身赴任を終えて自宅に帰ってきた夫が、妻の態度が以前よりも冷たくなっていることに気づきます。
妻は、夫の単身赴任中に不倫していて、夫は不倫相手を見つけて問い詰めますが、不倫相手の口からは、まさかのもう一人の不倫相手の存在が語られます。失意の夫は、息子が通う学校に妻と瓜二つの若い女性教師を見かけ・・・・・というお話。
これだけだと普通のドロドロW不倫ドラマのように思えるかもしれませんが、
かなり前衛かつ異様な展開を見せる作品です。
2時間弱の上映時間がありますが、意味不明なラストのせいもあって観終わった後はどっと疲れます。
とにかくイザベル・アジャーニの演技が凄まじく、地下鉄の通路でヘタレ込んでゲロやら血を吐いて放心状態になるシーンでは、もう目が完全イってしまっています。
カルロ・ランバルディの造形によるタコのような触手を持つ異形の存在との体当たりのセ○クスシーンにも挑戦しています。
その一方で、狂気のヒロインに瓜二つのかわいい女性教師役の二役を演じてるんですから、もう同じ女性とは思えません 笑。
彼女の役者魂には脱帽します。
この作品、1月4日から新宿シネマカリテ他でリバイバル上映されているようです。
40周年HDリマスター版だそうです。
順次他の劇場でも公開されるそうですが、うちの方には来ないんだろうなあ。グッスン。



音楽は、アンジェイ・コジンスキー。
アンジェイ・ワイダ監督の「大理石の男」や「鉄の男」などのスコアを手がけたことで知られる人です。
イタリアン・ホラーのサントラに近い風合いがあります。
ファビオ・フリッツィの「サンゲリア」やゴブリンのサントラあたりによく似てます 笑。
バスドラ4つ打ちで「ドッドッドッドッ、・・・」とやるバックで「ビヤ~ン」とシンセが鳴るあたり、そのまんまです。
音質自体もかなりチープなエレクトロ・シンセ・サウンドが中心ですが、
エレピやストリングスが入るコミカルな曲もあります。
昔、CMでよく流れたマーク・ゴールデンバーグのインストのような
おどけた雰囲気のスコアもあって、なんとも摩訶不思議な世界を演出しています。
全体的にホラーでエロティックかつストレンジな異形の作品であるにも関わらず、
案外と聴きやすいのには驚きです。
サントラは、英国のインディ・レーベルFinder Keepersからカセットテープが発売され、
その後2012年にCD、2016年にはLPがそれぞれ発売されています。
LPは現在でも入手可能のようですが、CDは入手困難でプレミアがついているようです。

 

 

 

 

 

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