・・・・・休日は、外出自粛で巣ごもり更新します。過去記事ですが・・・笑。
SUDDEN IMPACT
監督:クリント・イーストウッド
音楽:ラロ・シフリン
主演:クリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、パット・ヒングル、ブラッドフォード・ディルマン、ポール・ドレイク、ジャック・チボー
1984年アメリカ映画
「GO Ahead,Make My Day‥・」でお馴染み、刑事ハリー・キャラハン・シリーズの第4弾。
今回は、イーストウッド自らメガホンを取っています。
かつて街のチンピラたちにレイプされた姉妹の姉の方が、復讐のためチンピラを一人ずつ殺害しようとしますが、
チンピラたちは自分たちが犯した過去のレイプ事件が明るみに出ることを恐れ、姉の復讐計画を知ったキャラハン刑事ともども抹殺しようとするというストーリーです。
4作目になると、オールバックのキャラハン刑事の髪の毛もそろそろ淋しくなってきて、
アクションもちょっとしんどそうです。
ただ、銃だけはパワーアップしていて、今回はリボルバーではなくオートマグをぶっ放します。
でも、これ不評だったのか、確か次の「5」では元のリボルバータイプに戻ってます。
音楽は、「3」を担当したジェリー・フィールディングから、ラロ・シフリンに戻っています。
テーマ曲は、ちょっとイタい(失礼)ビデオ・クリップまで存在するヒップな音作りのインスト・ディスコ・チューン。
シンセを導入したりスクラッチなんかを入れたりして、
シフリンとしては頑張って当時の流行の音を取り入れたようですが、
なんか空回りしているのが残念。
このスタイルは「5」でも継承されますが、お世辞にも成功しているとは言えません。
「F/X 2」でも同様の雰囲気の曲を作ってますが、
流行を狙った音作りが逆に今聴くとちょっとしんどい仕上がりで逆効果でした。
本作品に限らず、この頃流行った、デジタルシンセやシモンズのエレドラを使った曲って、
どれも今聴くと残念な音になってるのがつらい。
「1」や「2」のスコアは今聴いても違和感を感じさせない完成度を誇っていますが、
「4」と「5」のメイン・タイトルは、今聴<とかなり古くさく聞こえます。
劇伴もフュージョン・タッチのものがあったり、スラップベースが心地よいチューンもあり、
「おお!!」と思わせる瞬間もありますが、
いろんなタイプの曲をツギハギして1曲にしているものも多く、サウンド・コラージュ風な曲構成になっています。
個人的にはサスペンスフルなスコアには、もっとジャズ色を反映して欲しかったな~と思います。
劇伴の多くはジャズそっちのけで、あくまでも特徴の無いオーソドックスなオケ・スコアになっています。
とはいえ、これまで「4」単独でスコア・アルバムが発売されたことはなかったので、
今回のAlephレーベルからの発売はともて嬉しいです。
なお、過去に「Best Of Dirty Harry」として発売されたLPには収録されていた、
ロバータ・フラックが歌う「This Side of Foever」は未収録です。
・・・・・と、ここまでが過去記事。
上にも書いたように、ロバータ・フラックの主題歌が入っていないのはかなり残念。
サントラのラストにこの曲のインスト・バージョンが収録されているのですが、
イントロのアレンジがかなり似ているので、「おおっ!」と思ってしまう、罪なアルバムです 笑。