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Channel: サウンドトラック秘宝館
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ウィロー

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ジェームズ・ホーナーつながりで、本日の過去記事です (^◇^;)



WILLOW
監督: ロン・ハワード
音楽: ジェームズ・ホーナー
出演: ワーウィック・デイヴィス、ヴァル・キルマー、ジョアンヌ・ウォーリー、ジーン・マーシュ、パトリシア・ヘイズ、ビリー・バーティ、パット・ローチ、ギャヴァン・オハーリヒー
1988年 アメリカ映画



「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズから遡ること13年前、ジョージ・ルーカス製作総指揮でこんなヒロイック・ファンタジーが作られていました。
当時は、結構楽しめた愛と冒険のファンタジーの佳作です。
ヒロイック・ファンタジーだけど、主役は長身で男前の剣豪ヴァル・キルマーじゃなくて、小柄なウィローっていうところなんか、
「ロード・オブ・ザ・リング」にソックリ(^^;)
世界を救う唯一の望みである人間の赤ちゃんを守るために、妻子ある若者ウィローが仲間とともに悪の女王と戦うという、至ってシンプルなストーリーです。
体は小さいけど勇敢なウィローの姿に感動します。
ヴァル・キルマーがウィローに影響されて真の勇者へと成長していく姿もいいし、
また悪の女王の娘でありながらヴァル・キルマーと恋に落ちるジョアンヌ・ウォーリーも良かったなあ。
この2人、この後私生活でもパートナーになりました。(残念ながらその後離婚)
双頭の怪獣等のSFXも、今の水準からするとしょぼいけど当時としてはかなり頑張っていたし、モーフィングをいち早く導入して、スムーズな変身シーンを表現したり、さすがジョージ・ルーカスという感じです。
この映画で、特撮マンのフィル・ティペットがアカデミー特殊効果賞にノミネートされています。
 

 

 


音楽は、ロン・ハワード監督とコンビの多いジェームズ・ホーナー。
ヒロイック・ファンタジーだけにロンドン・シンフォニー・オーケストラを起用したフルオケの壮大な演奏が素晴らしい作品です。
金管のエキサイティングな部分と美メロで聴かせるストリングス・チューン、派手なだけでなく緩急使い分けた上品な味わいのあるスコアです。
SFやファンタジー、アクション、ホラー等と幅広く手がけてきた80年代ホーナーの一つの集大成とも言える趣のある傑作です。
例の自作の使い回しも、本作ではあんまり気にならない。
メイン・タイトルとなる「ウィローのテーマ」のモチーフも、勇壮で一度聴いたら忘れない分かりやすいメロが印象的です。
1曲1曲の収録時間が長いのもこのスコアの特徴で、7分を越えるスコアが全8曲中5曲、中には18分を越えるスコアまであり、
ホーナーの本作への意気込みが感じられます。
例によって、この頃のホーナー作品の常連、カズ・マツイの尺八もしっかりフィーチャーされていて、
ファンタジーの無国籍な雰囲気を醸し出しています。
1曲の収録時間が長いせいか、まるでクラシックを聴いているかのような格調高さまで感じさせるといったら褒めすぎでしょうか。
当時のCDとしては長尺の73分しっかり入っています。











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