HARPER
監督: ジャック・スマイト
音楽: ジョニー・マンデル
出演: ポール・ニューマン、ローレン・バコール、ジュリー・ハリス、ジャネット・リー、ロバート・ワグナー、シェリー・ウィンタース、パメラ・ティフィン、アーサー・ヒル
1966年 アメリカ映画
久々のパチモン以外の60年代映画。
ロス・マクドナルド原作の私立探偵小説の映画化で、ハードボイルド映画の佳作として知られる作品です。
僕が生まれる前の作品なので、例によってあんまり得意ではありません。
この映画、もちろん衛星放送でしか観たことがありません。
しかも、スチュワート・ローゼンバーグの「新・・・」の方を先に観てしまったものだから、
あっちがスタンダードみたいに脳内に刷り込みされちゃって、
なんだか1作目の方は、ポール・ニューマンの演技がわざとらしく見えてしまったのでした。
でも、そんな演技もポール・ニューマンだから許されるみたいな部分もあるのかも。
オープニングの朝飯シーンも「酔い覚ましに氷をぶち込んだ洗面台に顔つける」とか、
「ゴミ箱の出がらしのコーヒーもう1回使う」とか、
いかにもなクサい演出なんですが、ポール・ニューマンがやるから絵になってたような気がしました。
ストーリーは、友人の弁護士からの紹介で、失踪した大富豪の行方を追うことになった私立探偵ハーパーが、
背後に暗躍する犯罪組織の関与を突き止めるが・・・・みたいなお話。
お話自体はそんなに目新しいものはなさそうなんですが、ポール・ニューマンの魅力と豪華なキャストを堪能するにはいい作品だと思います。
この映画、DVD出てないんだよなあ。
なんでかなあ。
音楽は、ジョニー・マンデル。
ハードボイルド・タッチというよりは、ジャズをベースにしたライトな感覚の軽妙なスコアが印象的です。
フィーチャーされるハモンドオルガンのソロがカッコいい。
今聴くと、結構オシャレなサントラです。
元々、カウント・ベイシー楽団でトランペットやトロンボーン吹いてた人なので、ジャズスコアは得意なのでしょう。
部屋の中でアルバム単独で流しても、ジャズのBGMとして全く違和感がありません。
スコアの他にRuth PriceとSam Fletcherの歌がそれぞれ1曲ずつ入っています。
このサントラ、子供の頃、どの曲だったかFMで流れたのを聴いた記憶があるのですが、
記憶では、かなりディスコなアレンジの「続・夜の大捜査線」の向こうを張るようなジャズ・ファンク・チューンに聴こえたのですが、
大人になって聴いてみるとそんな曲はなく、8ビートをベースにした60年代ロックなGoGoチューンを
子供心に派手なディスコアレンジの曲と勘違いしたのかなあ、と狐につままれたような感じです。
サントラはLPしか発売されておらず、何故かCD化されたことはありません。
このLP、未だに結構人気があるようで、中古屋でたまに見つけても3000円以上のプレミアがついていることが多いです。
確かに、ジャケットかっこいいし、60年代のジャズ系サントラは渋谷系の登場以降、
正統派サントラ・ファン以外にも売れるようになったしなあ。
うちのLPはMono盤であんましコンディション良くないし、
これ、どっかのレーベルがステレオ音源でCD化してくれないかなあ。
ランキング参加中です
みなさんの応援ポチを励みに更新頑張ります(^o^)
よろしかったら、ポチッとクリックお願いします♪
↓
にほんブログ村
本日の検索キーワード
Harper (1966) ~ Main Theme
動く標的【字幕版】 [VHS]/ポール・ニューマン,ローレン・バコール
¥2,604
Amazon.co.jp
↧
動く標的
↧