MANIAC
監督: ウィリアム・ラスティグ
音楽: ジェイ・チャタウェイ
出演: ジョー・スピネル、キャロライン・マンロー、ゲイル・ローレンス、トム・サヴィーニ、ケリー・パイパー、リタ・モントーネ、ハイラ・マーロウ
1980年 アメリカ映画
久々の80年代B級スプラッター・ホラー。
レンタル・ビデオ屋が出回りはじめた頃、結構な回転率で貸し出しされてたっけ。
「ロッキー」のバイプレイヤー、ジョー・スピネルがマザコンの殺人鬼を演じるスプラッター・ホラーです。
ストーリーは、マザコンの大男が夜になると街をうろつき、女性を拉致しては頭の皮を剥いで殺す・・・・という連続猟奇殺人を描いたお話。
ただそれだけなので、何のヒネリもなく、特殊メイクを観るためだけのような作品です。
その特殊メイクを担当したのは、スプラッターメイク界の第一人者トム・サビーニ。
さらにそれに加えて「遊星からの物体X」のロブ・ボッティンまで参加しているので、
グログロメイクは凄まじいの一言。
拉致した女性の頭の皮を、ナイフでスーっとやってインディアンみたいに「えいやっ!!」って
剥いじゃいます。
よくもまあこんな映画作ったもんです。
トム・サビーニはディスコのお兄ちゃん役で出演までしていて、
自分の頭がショットガンで吹き飛ばされるメイクまでやってます。
(かなり悪ノリしている)
それにしてもラストのメイクには、当時としてはかなりの衝撃を受けました。
「デイ・オブ・ザ・デッド」の阿鼻叫喚のクライマックスにも同じようなパターンのメイクがあったなあ。
これが原点かも。
強烈なメイクの方が目立っちゃって、キャロライン・マンローがかすんで見えます。
音楽は、ジェイ・チャタウェイ。
低予算ホラーなので、スコアにもお金ががけれなかったのでしょう。
当時、新人だったジェイ・チャタウェイに仕事が回ってきたのではと推察します。
基本的にB級映画しか担当しないジェイ・チャタウェイの記念すべき第1作というところでしょうか。
基本的には、キラキラとした音色のシンセとフレットレス・ベース、メロをオカリナ(ホンモノか?)が奏でる
バンド編成のスコアになっています。
多重録音で1人で作ってたんじゃないかという疑念も沸きますが、
一応、Gordon Johnson(B)、Peter Levin(Key) 、Kenneth Lovelett(Perc)、George Marge(Woodwind)
というメンバーが演奏しているそうです。
メロは、「エクソシスト」の流れを汲む例のパターンに、悲しげなフレーズをもってきたような感じ。
スプラッターのくせに、ちょっぴりクサいメロドラマ風な雰囲気もあります。
劇伴の中には、ホワイトノイズ系のノイズだけで構成されたアバンギャルドなS.E.スコアがあったり、
カモメの鳴き声やジョー・スピネルのダイアローグが入ったり、
ジョン・カーペンター調の重低音が入っていたり、
なんだかそんなんでスコアをごまかしている節もあります。
結構安く出来ましたっぽいサントラです。
こんなサントラですが、意外とその筋のファンには人気があるようで、
オランダでは2度に渡ってCD化されています。
しかも、そのうち1枚はEnhanced-CD仕様で600枚のスライドがついていたりします。
さらに、ジョー・スピネルの顔のアップなんていう、こんな有り難くないジャケのものもあります。
コアなファン向けのサントラですが、好きな人は結構ハマるスコアかも知れません。
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