RAMBO: LAST BLOOD
監督:エイドリアン・グランバーグ
音楽:ブライアン・タイラー
出演:シルヴェスター・スタローン、パス・ベガ、セルヒオ・ペリス=メンチェータ、アドリアナ・バラーサ、イヴェット・モンレアル
、ジーニー・キム、フェネッサ・ピネダ、ホアキン・コシオ、オスカル・ハエナダ
2019年 アメリカ / スペイン / ブルガリア 映画
大ヒットシリーズ「ランボー」の最終作。
シリーズでは、「2」以降、ランボーは国外で大暴れしていましたが、
最終作では戦いの舞台は原点回帰でランボーの生家へと戻ります。
そのためジャングルや荒野を舞台にしたミリタリーアクションとしての色彩は皆無で、
本編前半ではスピンオフ作品を観ているような錯覚に陥ります。
ストーリーは、年老いたランボーが旧友の孫娘たちと余生を過ごしていたところ、
孫娘が生き別れた父に会うため、家族の反対を押し切り、
知人を頼って一人でメキシコへ行ってしまいます。
孫娘はそこで人身売買で荒稼ぎをするマフィアに拉致されます。
娘を救出するため、ランボーは単身メキシコに乗り込む・・・というお話。
拉致された孫娘があまりに酷い目に遭うので、
クライマックスでマフィアを叩き潰す怒りのランボーの姿には強烈なカタルシスを覚えます。
前作ほどの人体破壊シーンはありませんが、結構グロシーンがあります。
シリーズをずっと観てきたファンとしては、
エンド・クレジットに用意された仕掛けに思わず目頭が熱くなってしまいました。
音楽は、ブライアン・タイラー。
前作から引き続いての登板です。
シリーズを同じ作曲家が連投すると、同じモチーフが生きてくるので嬉しい。
今回もお馴染みのゴールドスミスのモチーフが複数使われてますが、
これに加えて、前作でタイラーが作ったオリジナルのモチーフも登場します。
オールド・スコアファンとしては、やっぱり前作に出てきたモチーフが継承されるのは嬉しいなあ。
アクション・シーンには、タイラーが作曲した勇猛かつ躍動感溢れるアクションスコアが提供されています。
他のタイラー作品でも聴いたことがあるようなデジャヴな雰囲気の平均的なスコアもありますが、
ヒロイックな展開のスコアもあり、全体的にはなかなかの力作ではないでしょうか。
サントラは、全23曲75分収録のスコア盤が発売されていて、
CD、2枚組LP、ダウンロードの3種類があります。