Tuareg - Il Guerriero Del Deserto
監督:エンツォ・G・カステラッリ
音楽:リズ・オルトラーニ
出演:マーク・ハーモン、ルイス・プレンディス、パオロ・マルコ、アルド・サンブレル、リッツァ・ブラウン、アントニオ・サバト
1984年 イタリア、スペイン映画
平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・
エンツォ・G・カステラッリ監督が撮った80年代パチモン・アドベンチャー・アクション。
イタリア映画で、砂漠が舞台になっているせいか、時々マカロニ・コンバットを観ているような錯覚に陥る不思議な映画です。
かつて、日本でも東北新社からビデオ・シリーズCINEMA LANDの1本としてビデオが出ていた時期があります。
ビデオ・パッケージでは製作国がアメリカ、イタリア、スペインとなっていますが、ウソです。
今では、TVシリーズ「NCIS ネイビー犯罪捜査班」などで知られるアメリカの俳優マーク・ハモンが出稼ぎで主演しています。ストーリーは、サハラの遊牧民が2人の男を救出して客人としてもてなすのですが、そこへ軍隊がやってきて、2人のうちの1人が殺され、もう1人が拉致されてしまいます。
遊牧民の勇者ガゼルが、さらわれた1人を遊牧民の掟に従い、単身救出に向かいますが、さらわれた男には意外な過去があった・・・みたいななんだかどうでもいい感じのお話。
まあ、どんでん返しで「どうだ、参ったか」的なところを狙った節がありますが、
「それがどうした。」と一蹴されてしまいそうな、そんな脱力感漂う1本です。
邦題からお察しの通り、「風とライオン」のパチモンという臭いも感じます。
爆発シーンは意外と多くて、中盤、マーク・ハモンが一人で捕虜収容所を襲撃して、いろんなものが爆発して、
敵が全滅するなど、さながらランボーのような大活躍を見せます。
音楽は、巨匠リズ・オルトラーニ。
この人は、大作指向のパチモンには仰々しいスコアを書くイメージがあるのですが、
本作品もそんな作風のスコアとなっています。
本当は、この映画、全然大作でもなんでもないのですが、
スコアで大作の風格を見せようとしている努力の跡は見えます。オープニング・トラックは、ストリングスが流れるようなメロディを奏でるのですが、
バックの演奏と主旋律がマッチしておらず、何とも言えない居心地の悪さを感じます。
劇伴も、生真面目な作風のスコアが並んでいてあんまりおもしろくない。
まあ、マウリッツィオ兄弟のような音のパチモン的な貧相な雰囲気もないので、
どう突っ込んで良いか分かりません。可もなく不可もなくの無味乾燥な作品です。
サントラは、これまで発売されたことはありませんでしたが、今になってイタリアでたった300枚限定で発売されました。
20曲も入って、収録時間はたった38分です。蔵出し音源をやっつけ仕事でディスク化した感はあります。
でも、ジャケはなかなかカッコいい。誤ってジャケ買いする人がいるかも知れません。
・・・と、ここまでが過去記事。
amazonでは、未だに中古盤が入手可能なようです 笑。
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