RAGAN
監督:ギルバート・リー・ケイ、ルチアーノ・レッリ
音楽:ジャンニ・デロルソ、ニコ・フィデンコ
出演:タイ・ハーディン、テリー・ガスマン、アントネッラ・ルアルディ、グスタボ・ロホ、ジャコモ・ロッシ・スチュアート、ロッセラ・コモ、リカルド・パラシオス
1968年 イタリア映画
GWで多少時間があることをいいことに、フォロワーの皆さんの迷惑も顧みず、孤高のパチモンを連投するシリーズ。
ストーリーは、元情報部員で今は小さな航空会社を経営する男の元へ、かつての同僚が訪ねてきます。
同僚は、某国の指導者が孤島に拉致されていて、男のパイロットとしての腕を見込んで、指導者を島から救出してほしいと依頼します。
男は、最初は固辞しますが、強引なやり方で引き受けざるを得なくなります。
こうして、かつての同僚や昔の恋人なども絡んで、男は指導者の救出に向かう・・・・というお話。
こんな映画ですが、過去には日本では一応VHSビデオが発売されていました。
ビデオの英語タイトルは、「Ragan」ではなく「Devils Angels」になっていて、
パッケージもかなりショボいイラストで、レンタルするにはお金をドブに捨てるぐらいの勇気がいるシロモノでした。
パッケージの裏には、「壮絶な戦いが小さな島で繰り広げられる」と書かれ、完全に開き直っています。
主演は、なんと「バルジ大作戦」のタイ・ハーディン。
この頃は、マカロニ・スパイ映画「太陽の暗殺者」やドイツ映画「キング・オブ・アフリカ」にも主演していて、
ちょうどヨーロッパに出稼ぎに出ていたのかも知れません。
おっと、そういえば「太陽の暗殺者」も紹介してなかったなあ、フフフフ。
音楽は、ジャンニ・デロルソとニコ・フィデンコ。
オープニングは、南海の孤島をイメージさせるマーティン・デニーっぽいパーカッションや、
女性ソロと男性コーラスがマカロニ・ウエスタン風の掛け合いを見せる、
「復讐のガンマン」(南海の楽園編)みたいな曲 笑。
この曲がアクションシーンでは何度も出てきます。
ブラスのフレーズが、どことなく「水戸黄門」などの時代劇のアクションシーンを思わせます。
その他に、女性のスキャットをフィーチャーしたソフトなボサノバ・ジャズチューンもあり、このメロもモチーフになっています。
劇伴は、ジャズアレンジのスコアとなっていて、おっさんのキライなタイプのオルガンをフィーチャーしたり、
フルートがリードを取ったり、オシャレなスコアが並んでいます。
しかし、サントラは公開当時には発売されず、2009年に伊GDMレーベルから、
2人が同じ年に手掛けた本邦未公開映画「Sharaz」(たぶん、千一夜物語のパチモン)とのカップリングで
CDが発売されています。
本作品からは、5曲が収録されています。
限定500枚だったので、現在では入手は難しいかも知れませんが、
まさかのダウンロード版があるようです。