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Channel: サウンドトラック秘宝館
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ローマ麻薬ルート大追跡

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LA VIA DELLA DROGA
監督: エンツォ・G・カステラッリ
音楽: ゴブリン
出演: ファビオ・テスティ、デヴィッド・ヘミングス、シェリー・ブキャナン、パトリツィア・ウェブレイ、アントネッラ・デラ・ポルタ、マルゲリータ・ホロウィッツ、ロマノ・プッポ、アンジェラ・ラグサ
1977年 イタリア映画


今日もパチモンで、しかも過去記事でごめんなさいシリーズ。


パチモンにしては・・・、わりとまともなクライム・アクション。
日本では劇場未公開、TVで「ビッグ・バイオレンス」というタイトルで放送された作品です。
インターポールの麻薬捜査官とイタリア警察の潜入捜査官がチームを組み、国際麻薬密売組織をやっつけるという至って単純なクライム・アクション。
アメリカナイズされたというか、アメリカかぶれのエンツィオ・G・カステラッリ監督が得意とする軽快なスタント・シーンが満載の痛快娯楽作品です。
パチモンにしてはお金がかかっていてバイク・チェイスやセスナの一騎打ち等、アクションは快調です。
主演は「非情の標的」のファビオ・テスティと、「サスペリア2」のデヴィッド・ヘミングス。
さらには、麻薬密売人の恋人役で、「人間解剖島/ドクター・ブッチャー」ではゾンビに頭の皮をはがされ絶命するシェリー・ブキャナンが出ています。
基本的なお話は、イタリア警察が麻薬組織を全然摘発できないのに業を煮やしたインターポールの捜査官が潜入捜査官を送り込んで麻薬組織に近づき、
組織が隠れ蓑にしている大手薬品会社を突き止めて壊滅させるまでを描いています。
娯楽に徹しているので、一応サイド・ストーリー的に添えてあるジャンキーになり果てた麻薬密売人の末路なんてのも、
大してどうてもいい感じで適当に描かれています(^^;)
でも、この作品、「追跡もの」としてマカロニ・DVDアクション3枚組のうちの1枚として日本でメディア化されていました。



音楽は、イタリアのプログレ・バンド、ゴブリン。
ゴブリン名義のサントラって、作品によってはオリジナル・メンバーが1人か2人しかいなくてもゴブリンの名前でサントラが発売されているので、聴いてみると実はイメージが全然違ってたりすることがありますが、本作はパチモンにしては珍しくオリジナル・メンバー全員が揃っています。
ゴブリンといえばこの人、クラウディオ・シモネッティ(Key)を始め、マッシモ・モランテ(G)、ファビオ・ピニャッテリ(B)、アゴスチーノ・マランゴロ(Dr)の4人が勢揃い。
音的には70年代クライム・アクションということで、ジャジーな要素を含んだグルーヴィーなプログレ・・・・というよりむしろジャズ・ロックかな。
メロはさほど明確なものはありませんが、マッシモ・モランテとファビオ・ピニャッテリが大活躍するアルバムで、スリリングなインタープレイを堪能できます。
どちらかといえば、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモア風のギターが印象的です。
サントラは、90年代になって初めてイタリアで発売されました。
(その後、日本でも輸入盤に帯を付けただけのものが国内発売されました。)
ゴブリン特有のアクの強いスコアを期待すると裏切られますが、
ポリス・アクションのスコアとしては、なかなかの聴き応えです。



・・・と、ここまでが過去記事。

現在では、この作品もダウンロード版が出ています。

これがダウンロードで手に入るなら「パトリック」もダウンロード版出してほしいなあ・・・と思ってたらゴブリン版の「パトリック」、ダウンロード出てました 笑。









 




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