AMAZZONI: DONNE D'AMORE E DI GUERRA
監督: アル・ブラッドレイ
音楽: フランコ・ミカリッツィ
出演: ロバート・ウィドマーク、ルクレチア・ラヴ、リンカーン・テイト、マータ・ミラー、ベニート・ステファネッリ、パオラ・テディスコ
1974年 イタリア/スペイン映画
平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・
パチモン祭りの残り物です 笑
テレンス・ヤング監督の「アマゾネス」のヒット(したのかなあ)にあやかって、今度は当時ブームになっていた「空手」とアマゾネスをくっつけちゃった商魂たくましいアクション映画。
監督は、パチモンC級作品群にしては比較的定評のある作品を撮るアル・ブラッドレーことアルフォンソ・ブレスチア。
ストーリーは、ある青年がアマゾネスのお姉ちゃんといい仲になっちゃうのですが、
アマゾネスの掟をやぶったために2人は捕まってお姉ちゃんは惨殺され、青年も捕らえられてしまいます。
そこへ近所の村の娘が通りかかって青年を助けちゃったことから、アマゾネスが大挙して村を襲いに来る・・・というお話です。
アマゾネスと対決するために村人にインチキ空手(「カスピアン空手」とか言ってたなあ、そんなもんあるんか?)を教えるくだりは、さながら「七人の侍」のようですが、所詮C級映画、緊張感のかけらもありません。
噂によると、この映画、劇場公開時は成人指定だったとか。
主演の男優の名前にビックリ。
ロバート・ウィドマークって、もしかして、あのお方の弟?
なお、派手なカンフー・シーンでは、アマゾネスをカツラを被った男優が演じてます。
音楽は、フランコ・ミカリッツィ。
劇伴は、コンガ系の軽めのパーカスをバックにしたモリコーネ風サスペンス・ミュージック。
「ビヤ~ン」っていう音のギターが入るところなど、時代を感じさせます。
ただ、この人、チェイス・シーンになるとフルートをフィーチャーしたジャズファンクチューンになるところは、70年代マカロニ・ポリスアクションのスコアと大して変わんない。
「ど根性ガエル」みたいな、「びや~ん、ぼよ~ん」なんて音が入る、すっとぼけた曲もあります。
総じてこの人は、グルーヴィーでジャズっぽいんだけど、ちょっとプログレが入ったような曲が得意なようで、
パチモン作曲家の中では、なかなかのメロディ・メイカーだと思います。
本作のサントラは、フランス?でLPが発売されたほか、
日本の東宝レコード(Tamレーベルとかいってたなあ)からLPが出ていました。
東宝レコードっていうのは、ブルース・リーものや、ドキュメンタリーの「ブルー・エンゼル」や、マカロニ・ウェスタンの「荒野のドラゴン」など、
コアなサントラをいろいろと出してた会社なのですが、僕が物心ついてサントラに目覚めた時には
既に倒産したかレコード作るの止めちゃったかで、サントラは全く手に入りませんでした。
このサントラも、映画はカスだけど、スコアはそこそこの出来映えなので、イタリアのレーベルでいいから、どっかが発売してくれないかなあ。
・・・と、ここまでが過去記事。
この作品もいつの間にか、i-Tunesではダウンロード版が入手可能になっていました。
よろしかったら、ポチッとお願いします(^o^)
↓
にほんブログ村