Quantcast
Channel: サウンドトラック秘宝館
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1833

キング・コング(76年版)

$
0
0


KING KONG
監督: ジョン・ギラーミン
音楽: ジョン・バリー
出演: ジェフ・ブリッジス、ジェシカ・ラング、チャールズ・グローディン、ジャック・オハローラン、ジョン・ランドルフ、ルネ・オーベルジョノワ
1976年 アメリカ映画

 

 

平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。

 

 

モンスター・ムービーの古典的作品を「タワーリング・インフェルノ」のジョン・ギラーミン監督がリメイク。
ディノ・デ・ラウレンティスが製作に携わる等、当時としては鳴り物入りで宣伝された超大作でした。
2005年にはピーター・ジャクソン監督がCGたっぷりの迫力ある映像で再映画化しているので、
この76年版は今ではすっかり霞んで見えてしまいますが、オリジナルとは違う悲しいラストを始め、
ジョン・バリーの重く悲しげな音楽等々、個人的には忘れ難い作品。
南太平洋の孤島に生息するキングコングと美女を巡る一大スペクタクルです。
コングを造形したのは、「エイプ・クレイジー」の異名を持つリック・ベイカー。
自ら縫いぐるみに入ってコングを熱演する力の入れようでした。
本作品では、撮影用に実物大のロボットコングの「手」も製作され話題となりましたが、
本編にはちょっとしか登場しないし、やはりベイカーが演じる生身のコングの方が格段にいい味を出していました。
76年版でコングが登るのは世界貿易センタービル、このビルもう無いんだと思うと複雑な心境です。
コングを攻撃するのも、オリジナルの飛行機からヘリコプターに変更されています。
チラシやポスターでは、ジェット戦闘機だったのですが・・・・・(^^;)

 

 

 

音楽は、ジョン・バリー。
ジョン・バリーって、ストリングスが奏でる「バリー節」とも言えるお馴染みのフレーズがあって、
この金太郎飴的な展開が出てくると、正直とても「安心」します。
本作も、そのバリー節を聴くことが出来る1本です。
テーマは、すごく重いブラスにもの悲しげなストリングスが重なるマイナー・メロディのゆったりとした曲です。
いつもより重たい感じがします。
個人的には、このテーマにはちょっと「華」が無くて重すぎたかなと思います。
まあ、スペクタクルでパニック映画の側面もある作品に、ヒロイックなモチーフを期待する方が間違いかもしれませんね(^^;)
劇伴は、ゴリラの映画、ということもあって打楽器がドコドコと炸裂するリズミカルなトラックが飛び抜けて印象に残ります。

その他のトラックは、ストリングス中心の悲しげなメロディのものが多かったような気がしますが、ブラスがやけに分厚くて、時折、キラキラとしたシンセも登場したような記憶もあります。

(実は、その昔東宝レコードから発売されたLPが実家に置いたままにしてあって、手元にないので結構いい加減な記憶です。スミマセンm(_ _)m)

サントラは、LPが廃盤になってからしばらくCD化されませんでしたが、
イタリアから出た海賊盤を挟んで、2005年に米FSMから正規盤が発売されました。
増曲なしの全13曲入りですが、聞き込めば味わいが出る、個人的には好きなサントラです。



・・・と、ここまでが過去記事。

現在では、FMS盤と同内容のダウンロード版が入手可能です。







 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1833

Trending Articles