CRY MACHO
監督:クリント・イーストウッド
音楽:マーク・マンシーナ
出演:クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット、ナタリア・トラヴェン、ドワイト・ヨーカム、フェルナンダ・ウレホラ
2021年 アメリカ映画
平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。
クリント・イーストウッド監督・主演の最新作。
「恐怖のメロディ」で監督デビューして50周年となる記念作品のようです。
日本では、来年1月に公開予定なので、例によって未見の状態でのご紹介。
タイトルから、マッチョな男が出てくる映画かと勝手に想像してしまいましたが、
リチャード・ナッシュの原作に基づく作品で、
落ちぶれた元カウボーイの老人と少年がメキシコからテキサスまで旅するロードムービーのようです。
「グラン・トリノ」のスタッフが脇を固めているので、
今回もきっといい作品に仕上がっているのだろうと大いに期待しています。
(DVDが出るまで鑑賞はしばらくお預けですが・・・・・(#^.^#))
音楽は、マーク・マンシーナ。
この人がこんなスコアを書くとは思ってもみませんでした。
おっさんの中では、ハイブリッドなアクションオケスコアの勝手なイメージがあって、
こんなにアコースティックで枯れた味わいのあるスコアは想像すら出来ませんでした。
渋いアコギとエレキギターがフィーチャーされたカントリー調のスコアは、
口数は少ないながらも、硬派で空間を覆うようなサウンド・デザイン的な雰囲気がカッコいい。
西部劇を思わせるジャケ写真のイメージには会ってるかもしれません。
メロらしいものがあるスコアはごく一部ですが、
イーストウッドが好きそうな「許されざる者」風の感傷的なメロがつけられています。
これ、イーストウッドの作曲か?
彼はスコアの一部でピアノも弾いているようです。
(おっさんはイーストウッドのセンチメンタルなメロディ、実は苦手 笑)
リズム感のあるスコアや緊迫感のあるスコアは後半に集中していて、
全体的にゆったりとしたスコアという印象です。
スコアの他に、カントリーシンガーWll Banisterの主題歌が収録されています。
往年の「ダーティ・ファイター」シリーズや「ブロンコ・ビリー」のサントラを懐かしく思い出します。
サントラは、残念ながらダウンロード・オンリーで、
全23曲ありますが、1曲ごとの収録時間が短いため37分の収録です。
・・・と、ここまでが過去記事。
ようやく本編を観ましたが、愛すべきユルユル映画でした。
じいさんが知人に頼まれて、メキシコにいる彼の息子をテキサスまで連れて帰るというお話で、アクションもほとんど無い他愛もないロードムービーなのですが、何故か心がホッコリする不思議な作品。
マッチョっていうのは、筋肉マンではなく少年が飼っている鶏の名前だったのですね 笑笑。
イーストウッドもすっかりお爺さんになっちゃいましたが、今回はあの歳でロマンスまであるではありませんか。次回作も是非頑張ってほしいものです。