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Channel: サウンドトラック秘宝館
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J&S/さすらいの逃亡者

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LA BANDA J&S: CRONACA CRIMINALE DEL FAR-WEST
監督: セルジオ・コルブッチ
音楽: エンニオ・モリコーネ
出演: トーマス・ミリアン、スーザン・ジョージ、テリー・サヴァラス、ロザンナ・ジャンニ、ラウラ・ベッティ
1972年 イタリア/スペイン/西ドイツ映画

 

 


平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・





70年代マカロニ・ウェスタンを象徴するような粋でコミカルな作品。
マカロニ版「俺たちに明日はない」みたいな感じの作品で、強烈な個性のお尋ね者トーマス・ミリアンとその追っかけの少女スーザン・ジョージの逃避行を描いた作品です。
この2人を追う保安官がテリー・サヴァラスという豪華なキャスティングになっています。
荒くれミリアンとスーザン・ジョージの掛け合いがすごくユーモラスに描かれます。
監督は「続・荒野の用心棒」のセルジオ・コルブッチ。
この人、こんなコミカルな作品も撮れるんだと感心、と思ったら
この後、テレンス・ヒル&バッド・スペンサー物を何本も撮ってました(^^;)
でも、この監督が男女の心の触れあいをこのような形で描いた作品は少ないのではないかと思います。
ラストは泣かせます。
70年代のマカロニって、往年の血生臭さが抜けた作品が多いのですが、
それはそれでまたいい味わいが出ているように思います。
「ミスター・ノーボディ」や「新・復讐の用心棒」等々、個人的に好きな作品が多いです(^o^)
 

 




 

音楽は、イタリアの大御所、エンニオ・モリコーネ。
これは隠れた名作ですが、残念ながらサントラCDは、フル・アルバムでは存在しないようで、本国イタリアでも、
未公開作品「VENETIAN LIES」、「Le Monachine」とのカップリングで6曲収録されたものしか出回っていないようです。

しかし、この6曲だけでも一聴の価値ある作品といえます。
日本盤では、キングから出たマカロニのコンピレーションに、本国でシングルカットされた2曲が収録されてます。
テーマ曲は、「夕陽のギャングたち」に似たリズムと雰囲気を持った素敵な曲です。
少女スーザンのテーマも、ハーモニカをフィーチャーした美メロが素晴らしい、オケとバンドの組み合わせによる優しくゆったりとした曲です。
他のスコアもコミカルな味付けが施されており、マカロニ・ウェスタンらしからぬ味わいを持っています。
モリコーネお得意の子供が奇声を上げたようなコーラスもフィーチャーされていて、賑やかなスコアになっています。

ただお、このCDもAmazonでヒットしないということは、案外もう廃盤かもしれません(T_T)





・・・と、ここまでが、過去記事。

その後、イタリアのdigitmoviesレーベルか本作品単独のCDが発売されましたが、全7曲30分の収録でした。

その後、2014年にスペインのQuartetレーベルから「ミスター・ノーボディ2」とのカップリング仕様のCDが500枚限定で発売されました。この時も内容はdigitmoviesと同じでした。

現在では、同内容のダウンロード版が入手可能です。









 


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