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Channel: サウンドトラック秘宝館
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虎の谷

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MAYA
監督:ジョン・ベリー 
音楽:リズ・オルトラーニ
主演:クリント・ウォーカー、サジッド・カーン、ジェイ・ノース、I・S・ジョハール
1966年 アメリカ映画



本日は、MGM配給の60年代子供向けアドベンチャー作品をご紹介。
ジャラル・ディンとロイス・ロスの「野性の象」というお話が原作になっているようです。
アメリカから、父が住むインドへはるばるやってきた少年が、そこで出会ったインド人の少年と貴重な白い象を遠く離れた寺院に連れて行くことになります。
しかし、白い象は大変貴重で密猟者たちから狙われることになり、追い詰められた少年たちは人喰い虎の住む谷に迷い込んでしまう・・・・というお話。
90分の枠でコンパクトにまとめられた子供向けのアドベンチャーなので、ラストはハッピーエンドです。
象が死んだり、少年一行が虎に食べられたりすることはないので、お子様でも安心して鑑賞することが出来ます。
監督は、「がんばれベアーズ大旋風」や「愛しのグローディン」のジョン・ベリー。
主演は、「わんぱくデニス」のジェイ・ノースと、クリント・イーストウッドのパチモンのような名前のクリント・ウォーカー。
スタッフ、キャストが何気に国際色豊かで、結構お金もかかっているような感じがするのですが気のせいでしょうか。
日本ではビデオにもなっていないようですが、字幕のない海外版のビデオ、DVDでも十分理解できちゃいます。






音楽は、リズ・オルトラーニ。
この頃は、巨匠も結構アメリカの作品のスコアも担当していたようなイメージがあります。
オープニングタイトルは、史劇を思わせるエキゾチックかつ壮大な始まり方をしますが、

まもなくやさしい美メロのストリングスによる表情豊かなテーマメロが登場します。
史劇的豪快サウンドから美メロへの切り替わりが相当強引ですが、この流れるようなメロディが素晴らしいので許せる範囲。
このテーマメロがモチーフとなって、劇中何度も登場します。
やっぱり、おっさんはこういうスコアを聴くとホッとします。
インドが舞台なので、劇伴もインド風のオリエンタルなものがしっかり出てきます。
こういう格調高いスコアに比べて、最近のスコアはそれなりに鳴ってるんだけどメロがないから

観終わったあと何も耳に残らない作品が多いように思います。
いつからこうなってしまったのかなあ。
劇伴もサスペンスフルなものもありますが、終始雄大なオケスコアになっていて、とても聴きやすい内容となっています。
サントラは、公開当時にLPが発売されましたが、CD化されることはなく、現在までダウンロード版も発売されていません。
かつて発売されたLPのジャケは、当時流行った史劇もののポスターによく似たパターンで書かれていて、
タイトル文字が巨大な壁のように大きく立体的に描かれ、その下や周りに本編の登場人物や動物が
躍動感溢れるイラストで描かれていました。
このジャケットは、昔、サントラ関係の本に掲載されていたように記憶しているのですが、定かではありません(^_^;)

 

 

 

 

 

 

 

 


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