A.D3 operazione squalo bianco
監督:フィリッポ・ウォルター・ラッティ音楽:ロビー・ポイトヴァン
出演:ロッド・ダナー、フランカ・ポレセロ、ジャニーヌ・レイノー、アラン・バンス、ルチア・モドゥーニョ、ジュリアーノ・ラファエリ、チュリオ・アルタミュラ
1966年 イタリア映画
平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。
今日もイタリア映画つながりで、久々のパチモン・マカロニ・スパイ・アクション。
ロッド・ダナーというあんまり馴染みのない役者を主演にもってきたスパイ映画です。
この人、主人公としてはカリスマ性が無く、はっきり言ってあんまりカッコよくない。
敵ともみ合いになってるシーンから見始めると、どっちが主役か分かりません。
敵キャラの仲間割れのように見えてしまいます。ストーリーは、本邦劇場未公開なので、はっきりとは分かりませんが、新型の核弾頭を開発中の博士が誘拐(よくあるパターン)され、
CIAの秘密諜報員A.D3が地中海の海底にある東側陣営の秘密基地へ乗り込む・・・・というお話のようです。
一応この手の映画には付きものの、女性諜報員もしっかり出てきて、
主人公とチューしたり、一緒に敵をやっつけたりします。監督は、スタンレー・ルイスことフィリップ・ウォルター・ラッティ。
英語版タイトルも「Opelation White Shark」なんて名前にしてあって、しっかりアメリカナイズしてあります。
どうせパチモンなんだから、変にアメリカ映画みたいに体裁整えない方が、観客のガッカリ度も低かろうにと思います。
最初からパチモンだと分かってたら、そんなに期待せずに観れるのにね。音楽は、ロビー・ポイトヴァン。
作曲家としてよりも、指揮者としてのキャリアの長い人のようですが、
いつも思うのですが、この人が書くスコアは優れものが多い印象があります。
アルバム1枚通して聴いても、捨て曲がありません。
ジャズっぽさやソフト・ロックぽさが上手くブレンドされていて、なかなかオシャレなサウンドを聴かせます。
本作のテーマ曲は、なんとゴールドスミスの「電撃フリントGoGo作戦」のテーマのテンポを落としたような曲。
ただ、雰囲気が似てるだけで、メロが激似という訳ではありません。
劇伴は、テーマ曲のバリエーション的なものが中心で、
イタリア映画にはつきもののボサノバ・アレンジも聴くことができます。(もちろん、アンダースコア調のものもあります。)
サントラは、伊GDMレーベルから限定盤ながらCDが発売されました。同じくポイトヴァンが手がけたマカロニ・スパイ映画「L'uomo del colpo perfetto」(リチャード・ハリソン主演)とのカップリング仕様になっています。
それにしても、何でこの人のスコアって、ことごとく限定盤なのかなあ。
いいスコアが多いのになあ。
・・・と、ここまでが過去記事。
現在では、本作品単独のダウンロード版も入手可能です。