CAT PEOPLE
監督: ポール・シュレイダー
音楽: ジョルジオ・モロダー
出演: ナスターシャ・キンスキー,ジョン・ハード,マルコム・マクダウェル,アネット・オトゥール,フランキー・フェイソン,ルビー・ディー
1981年 アメリカ映画
平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・
1942年製作のホラー映画「キャット・ピープル」を現代風にリメイクした作品。
人間と交わると豹に変身してしまい,その相手を喰い殺してしまうという「猫」一族のお話。
ホラーなのですが,猫族の女と人間の男との悲劇の愛を描いた作品でもあります。
ナスターシャ・キンスキーの猫顔とスレンダーなボディが「黒豹」というイメージにピッタリ合ってました。
ラブ・ストーリーの要素もあるので,ホラーとしては少々かったるい感じもしますが,
幻想的な映像は当時量産されたホラーの中では一見の価値有りです。
トム・バーマンが担当した特殊メイクもかなり水準が高かったと思います。
ナスターシャに近親相姦を迫る「兄豹」役のマルコム・マクダウェルの粘着質でキモイ演技が印象的でした。
この頃のマルコム・マクダウェルは「カリギュラ」等,結構アブナイ役が多くてホントにヤバイ人なのではないかと思ってました。
なお,本作は若き日のジェリー・ブラッカイマー(「パイレーツ・オブ・カリビアン」等でいまや売れっ子)が製作を担当しています。
音楽は,「ミッドナイト・エクスプレス」でオスカーを受賞したディスコの仕掛け人ジョルジョ・モロダー。
ジョルジョ・モロダーと言えば,軽めのピコピコサウンドのイメージがありますが,
本作はホラーということもあってダークな雰囲気もあります。
主題歌はデヴィッド・ボウイが歌っていますが,独特の土俗的な雰囲気のあるジワジワとわき上がるような曲で,映像と見事にマッチしていました。
ただし,「帰ろかなあ,帰るのよそうかな~♪」という歌詞の某演歌に似ているのが難点です(*^_^*)
これ誰の歌だったっけ?
劇伴の大半はどちらかと言えばタンジェリン・ドリームっぽい音になっているのが面白い。
中にはゴブリンにも似た曲もあります。
モロダーのフル・スコア・アルバムというのは数少ないのですが,これは「スカーフェイス」と並んで掘り出し物です。
・・・と、ここまでが過去記事。
現在では、CDと同内容のダウンロード版が発売されています。