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Channel: サウンドトラック秘宝館
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行け、野郎、撃て!

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Anda Muchacho, Spara!

監督: アルド・フロリオ
音楽: ブルーノ・ニコライ
出演: ファビオ・テスティ、チャロ・ロペス、ホセ・カルヴォ、エドゥアルド・ファヤルド、マッシモ・セラート、ルチアーノ・ピゴッツィ、ダニエル・マーティン
1972年 イタリア/スペイン映画




平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・





今夜は、70年代未公開マカロニ・ウェスタンをご紹介。
「五匹の用心棒」のアルド・フロリオ監督が、「荒野の処刑」のファビオ・テスティを主演にもってきて撮ったマカロニ王道の復讐もの。
コメディ色は無く、どちらかといえば往年のマカロニ・ウェスタンを彷彿とさせる力作です。
ストーリーは、強制収容所を脱獄した早撃ちガンマンが金鉱の貧しい老坑夫に助けられ、
村でかくまわれることになります。

一方、近くの町では、金鉱の利権を握った権力者一味が暴虐の限りを尽くしていて、

ガンマンはその一味を一人、また一人と謎の言葉をつぶやいては始末していきますが、

その裏にはガンマンと金鉱の意外な因縁があった・・・・というお話。
回想シーンによって、次第に明らかになっていくガンマンの過去が謎解き風になっていて、
最後まで飽きさせません。
そして、ラストに待っているドラマチックなガンファイト。
70年代未公開マカロニ・ウェスタンの中でも屈指の作品なのではないかと思ってます。
(まあ、普段カスなマカロニばかり観ているので、こういう作品を観るとものすごく輝いてみえるのかも)








音楽は、ブルーノ・ニコライ。
モリコーネそっくりのコテコテのマカロニ・サウンドです。
楽器の使い方から男性コーラスからなにからそっくりです。
もちろんエッダの美声も入っています。
モリコーネの「ウルフ」なんかにも出てくるピアノのアルペジオ(ピアノにアルペジオってあるんだっけ?)フレーズも。
この辺のそっくり具合が、モリコーネとケンカしちゃった原因なんでしょうか。
でも、もともとどっちの曲調なんでしょうね。
ニコライがモリコーネと組んでた頃に覚えたモリコーネ節を
ちゃっかりパクッて自分の作品でも使うようになったのか、
実はモリコーネのマカロニ節だとおもってたフレーズはニコライが考えたものだったのか、
僕にはよく分かりません。
いずれにしてもニコライのマカロニは、モリコーネにそっくりです。
それどころかモリコーネよりカッコいい作品があるので困ったものです。
本作も、マカロニ・ウェスタン・スコアのカッコいいところだけ抽出して焙煎したようなテーマ曲です。
ニコライのマカロニはどの作品もテーマが同じような曲調なのが玉にキズなのですが、
疾走感があってカッコいいので、許してあげましょう。
劇伴も、テーマをモチーフとしたスコアを始め、モチーフが3つくらいあります。
全曲、テーマ曲のバリエーションというインチキなパチモン・スコアとはちょっと違います。
サントラはもともとアナログがシングル盤しか出ていなかったのですが、
2003年に他作とのカップリングで初めてCD化されました。
本作からは15曲が収録されていましたが、蔵出し音源なので曲のタイトルはありません。
その後、今年の1月に伊GDMレーベルから大幅に増曲した36曲入りの単独盤がリリースされました。
こっちは500枚限定なので、好きな方はお早めに。
(といいながら、まだ普通に買えるみたいです。)

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