IL PISTOLERO DELL'AVE MARIA
監督: フェルディナンド・バルディ
音楽: ロベルト・プレガディオ
出演: レナード・マン、ルチアナ・パルッツィ、アルベルト・デ・メンドーサ、ピラール・ヴェラスケス、ピエロ・ルリ、ルチアーノ・ロッシ、ホセ・スアレス
1970年 イタリア映画
マカロニ晩期の本邦劇場未公開作品。
この頃になると、マカロニもすっかり勢いを無くしつつあるのですが、
意外な拾い物がポツポツとあるのも事実。
本作も、レナード・マンなんかが主演だし、地味な感じが否めませんが、
実は内容的にもよくまとまった隠れた逸品。
やっぱり、「ガンマン無頼」や「皆殺しのジャンゴ」のフィルディナンド・バルディ監督の手腕によるところが大きいのでしょう。
ビデオスルーな作品ですが、結構盛り上がります。
ギリシャ悲劇を題材にもってきたという噂のストーリー展開、ドラマとしても結構見応えがあります。
ストーリーは、子供の頃に父を殺されたガンマンが、ある時、父と一緒に死んだと思っていた母親が今は父の仇である山賊と一緒に暮らしていると知ります。
ガンマンは、自分の出生の秘密を探るため、母が住むというメキシコへ向かう・・・というお話。
派手なガンアクションを期待すると裏切られますが、ドラマとしてはしっかりしているような気がします。
まあ、普段カスばっかり観ている僕の言うことなので、話半分で聞いておいてください。
音楽は、70年代パチモン・ポリス・アクションではお馴染みのフランコ・ミカリッツィ。
それにロベルト・プレガディオが絡んでます。
フランコ・ミカリッツィのマカロニって珍しいのですが、これが意外にかっちょええ~♪。
70年代マカロニって、作品はしょうもないのに案外スコアはいいっていうのが多い気がします。
そんな中で本作は本編もいいし、スコアもいいという秀作。
テーマ曲も、定番の口笛なんか持ってきちゃって、まあ憎らしい。
まあ、どっかで聴いたことがあるようなメロなのは仕方ないとして、
マカロニ節のツボを押さえたスコアは正に職人芸の1枚。
ちょっと残念なのは、テーマの途中で、残酷節から一転、明るい展開が入っちゃうところでしょうか。
生ギター1本の情熱的なスコアもあったり、全体的に熱いスコアです。
今回発売されたのは、伊GDMレーベルから手たTHE HILLSIDE SERIESと題されたマカロニ500枚限定シリーズの中の1枚。
「荒野のドラゴン」なんかもここから単独リリースされています。
この作品、単独でサントラがリリースされるのって今回が初めてじゃないかな。
しかも、ステレオ音源で音質もいい。
500枚限定がもったいないくらいです。
これは拾い物でした。
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