E.Cosi.Divennero.I.3.Supermen.Del.West
監督:イタロ・マルティネり
音楽:ロベルト・プレガディオ
主演:ジョージ・マーティン、サル・ボーゲス、フランク・ブラーナ、アガタ・ライズ、ギギ・ボノス、フェルナンド・サンチョ、ペドロ・サンチェス
1973年 イタリア/スペイン映画
遂に今年初の未公開パチモン・マカロニ・ムービーの紹介です。
カッコ悪い真っ赤な扮装のスーパーマンが、しかも3人も出てきて珍騒動を巻き起こす、
パチモン・マカロニ・コメディ。
本作は、その中でもシリーズ4作目となる作品です。
日本ではビデオにもなってないんじゃないかなあ。
本作では、3人のスーパーマンが、どっかの科学者が発明したタイムマシーンを悪さしてたら起動してしまって、開拓時代の西部にタイムスリップしてそこでドタバタを繰り広げる・・・・というたわいない内容。
こんなことになってます。
↓
この映画、どうでもいいドタバタに時間を割いていて、西部劇では定番とはいえ、
酒場での大乱闘シーンが延々と続くのには閉口させられます。
しまいには酒場でパイ投げまで始める始末。
正味1時間半しかない映画なのに、殴り合いで時間稼ぎしている感がありありです。
この3人、スーパーマンというくせに、空を飛んだりすることは出来ません。
普通の人間より軽やかにジャンプが出来る程度。
トランポリンが上手なその辺のおっさんという感じです。
そもそも、この3人のスーパーマンって、何者?
3人のスーパーマンの出で立ちはというと、ちょうど「アメリカン・ヒーロー」の胸のマークが無くなったような格好です。
キャストは、ジョージ・マーティンやフェルナンド・サンチョ、ペドロ・サンチェスといった
マカロニ・ウェスタンでおなじみの面々が出てきます。
劇中、科学者のタイムマシーンの実験シーンで恐竜が出てくるのですが、
大映のガメラが暴れるシーンがそのまま使われています。
(間違いなく無断借用でしょう。)
またスーパーマンがタイムトリップする途中で遭遇する海戦シーンや古代ローマの戦闘シーンも
どっかの映画からちゃっかり流用しちゃっています。
この3人のスーパーマン、シリーズの他の作品では「香港」に行ったり、「東京」に行ったりするようです。
音楽は、ボブ・デラモントことロベルト・プレガディオ。
主題歌は、トム・ジョーンズを早回しにしたような男性ボーカルによる、
サイケなギターとハモンドオルガンが炸裂する軽快なポップ・ロック・チューン。
モンドな匂いもするので、渋谷系にもウケたかも。
タイトルはそのものずばり「Superman」。
A.Collins(これもおそらく変名)とボブ・デラモントの共作ということになっています。
歌っているのは、アーネスト・ブランクッチという人。
「Superman,Superman~♪」という安いサビが頭にこびり付いて離れなくなります。(やれやれ)
劇伴もコミカルで軽快なものが多く、バート・バカラックのパチモンのようなスコアが展開します。
主題歌のモチーフを使ったバリエーションでスコアが作られているところなどは、
いっちょまえに映画音楽のセオリーを踏んでたりなんかしています。
サントラは、シリーズの1作目?で使われた主題歌のシングル盤のみ存在するという噂がありますが、
本作の主題歌もCAMレーベルに版権があるみたいなので、シングルぐらい出てるかも知れません。
劇中、スコアが使われるシーンが多いので、サントラは出そうと思えば出せるのではないかと思われます。
何が飛び出すか分からないイタリアン・サントラ業界、もしかしたらこのシリーズのサントラCDが出たりして(^_^;)
でも買う人なんて少なくとも日本にはいないか。
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The 3 supermen in the west (1974) Trailer
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