CREED
監督：ライアン・クーグラー
音楽：ルートヴィッヒ・ヨーランソン
出演：シルヴェスター・スタローン、マイケル・Ｂ・ジョーダン、テッサ・トンプソン、フィリシア・ラシャド、アンソニー・ベリュー、グレアム・マクタヴィッシュ
２０１５年 アメリカ映画
一応、「ロッキー」のスピンオフ作品ということですが、スピンオフにしては評判がいいので未見ながら無謀にもレビューします。
本家のロッキーはまともに観たのは「３」までで、歌モノしか入っていない「５」、ベスト・オブ・ロッキー的な内容の「ザ・ファイナル」はサントラすら持っていないという状況の中で、今回はサントラだけ買ってみました。
ストーリーは、どうやら奥さんにも先立たれたロッキーが、かつての盟友アポロの息子のトレーナーとなって、２人で世界の頂点を目指す・・・というお話のようです。
なるほど、もう終わったシリーズだと思ってましたが、この手があったか（笑）
しかし、往年のファンの涙腺直撃なズルい（笑）仕掛けもあったりするようで、そこそこ評判がいいので観てみたい気もします。
若手のスタッフ、キャストとタッグを組んで、新たなシリーズとして復活するのかなあ。
音楽は、ルートヴィッヒ・ヨーランソン。
スウェーデン出身の若手作曲家だそうで、今後の活躍が期待されます。
「スポ根スコアにハズレなし」ということわざのとおり（そんなもん、あるんか）、
本作も最近のサントラの中では「燃える」ツボを押さえた好スコアとなっています。
ただ、本家「ロッキー」ばりにアルバム冒頭からドラマチックなスコアが出てくるかといえば、
そうでもないのがおっさんにはちょっと残念。
なんだか「もわ～ん」とした感じで始まるけど、クライマックスに向けてだんだんヒートアップしていくという感じのスコアです。
泣きのメロディを持ったモチーフもちゃんとあって、最近の映画にしてはスコアがちゃんと自己主張してます。
このモチーフをいろんな形で登場させ、スコアに統一感を持たせています。
あの「ロッキー」のテーマも、ちょっぴりですが上手い具合にアレンジされて出てきます。
アルバム・ラストにEnd CreditとSuiteが続けて収録されていますが、
どちらも収録時間が短いのが惜しい。
もっとしっかり聴きたかったという感じを残してアルバムが終わります。
劇中は結構ヒップホップなどが流れるのではないかと想像しますが、スコア盤のサントラには入っていないのが個人的にはうれしい。
（わたくし、ヒップホップが苦手なのです。）
驚いたのは、最近では珍しく曲中にダイアローグが数箇所収録されているところ。
重要なセリフなんでしょうが、英語力が低くてよく分かりません（笑）
正直なところ、あまり期待していなかったのですが、なかなか良いスコアです。
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