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Channel: サウンドトラック秘宝館
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帰ってきたギャング

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LA METAMORPHOSE DES CLOPORTES
監督:ピエール・グラニエ=ドフェール
音楽:ジミー・スミス
出演:リノ・ヴァンチュラ、シャルル・アズナヴール、ピエール・ブラッスール、イリナ・デミック、モーリス・ビロー
1966年 フランス映画

今夜は、観たこともない作品の無謀なレビューです。
本作は、日本でもめでたくサントラが発売されたことから取り上げるのですが、
どうやらコミカルな要素を含んだクライムサスペンスのようです(無責任な言い方)笑。
さらに付け加えると、アルフォンス・ブーダールの同名小説を映画化した作品ということです。
ストーリーは、銀行強盗を実行した一味のうち、1人だけが逃走の際に取り残されて刑務所送りとなり、
数年後に出所した男はかつての仲間に復讐しようと計画する・・・・というようなお話。
昔のフランス映画はあまり観たことがないので、キャストもリノ・ヴァンチュラ、シャルル・アズナヴールぐらいしか分かりません。
DVDも出ていないようなので、BSあたりで放映してくれると嬉しいのですが・・・・。
この作品のスタッフは、後に70年代アラン・ドロン主演作品を何本か手掛けるようになる人たちだそうです。


音楽は、ジャズ・オルガン奏者のジミー・スミス。
わたくし、若い頃にエマーソン・レイク&パーマーにハマってからというもの、
ハモンド・オルガンの音が大のお気に入り。
程なくジミー・スミスにもハマってしまい、今日に至るという感じです。
本作のサントラは、いわゆる「シネ・ジャズ」系の作品で、マイルス・デイヴィスの「死刑台のエレベーター」などと同様に、映像を流しながらアドリブで演奏されたものを本編に使用しています。
よって、このスコアも一晩でレコーディングされたとのこと。
メンバーは、ジミー・スミス、クウェンティン・ジャクソン(g)、ウィリアム・ハート(ds)の3人。
一応サントラなので、ジミー・スミスもソロは控えめですが、
それでも通常のサントラとは毛色の違う完全なジャズ・アルバムです。
スウィンギーなナンバーあり、ムーディーなトラックありの内容となっています。
数あるジミー・スミスの音源の中でも、かなりレア度の高い作品だったそうで、
僕もこの映画のサントラの存在は、今回「サウンドトラック名作選35」で発売されるまで知りませんでした。
ジャズ色が濃厚なので、サントラにしてはかなりクールな印象を受けるアルバムです。
一昨年、フランスでは180グラムLPも発売されているようです。
異色のサントラですが、ジミー・スミス好きのおっさんは大満足な1枚。



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