サイコマニア

PSYCHOMANIA
監督：ドン・シャープ
音楽：ジョン・キャメロン、デヴィッド・ホイッテカー
出演：ジョージ・サンダース、ベリル・リード、ニッキー・ヘンソン、メアリー・ラーキン
１９７２年　イギリス映画

アメリカあたりでは、カルトムービー化している７０年代バイカーホラー。
ストーリーは、暴走族のリーダーが、黒魔術信者の母親から生き返りの魔術の話を聞き、
暴走族仲間と永遠の命を手にするために集団自殺を図った末に生き返りに成功します。
彼らは無敵のゾンビ（？）バイカー軍団を結成して街を荒らし回りますが・・・・というお話。
生き返っても、バイクでお店襲ったり、車に事故を起こさせたりと、やることはショボい。
リヴィング・デッドという割に、いたずらに毛が生えたくらいのことしかやりません。
全体的にチープでかなり地味な印象の作品です。
ストーンヘンジを黒魔術と絡めているところがちょっと面白い。
トライアンフなどの古い英国バイクが好きな人には面白いかも。
ジョージ・サンダースが出ているようですが、あのカエル持ってきた爺さんがそうなのかな。
しかし、これもしかして彼の遺作？　
監督は、B級映画ばっかり撮ってたドン・シャープ。

音楽は、ジョン・キャメロンとデヴィッド・ホイテカー。
サントラは、The Frogなるバンドが演奏するという形になっていて、
サイケでグルーヴィーなサウンドが満載です。
ゴブリンあたりにも通じるオルガンや、サイケなエレキギターをフィーチャーした
ファンクロックテイストのサウンドですが、
全体的にブート並みに音が悪いのでカルトムービー感が濃厚な仕上がり。
メインとなるメロも影のある美メロでカッコよく、これまたおっさん好み。
現代では全く意味をなさない（笑）劇中ダイアローグも風情があっていい感じ。
不安感を掻き立てる不協和音を取り入れた悪魔的な劇伴もあるので、
アルバム全てがグルーヴィーなノリという訳ではありませんが、
このテイストは好きです。
男性ボーカルによるギター弾き語りのアコースティック・チューンもあります。
サントラは、公開当時はシングルしか発売されなかったようですが、
2003年と2017年の２度CDが発売されていて、
今ではダウンロード版もあります。
３２曲４５分の収録です。