・・・・最近、マイブームの(笑)、手抜き過去記事追加シリーズです。
THE THING
監督: ジョン・カーペンター
音楽: エンニオ・モリコーネ
出演: カート・ラッセル,A・ウィルフォード・ブリムリー,リチャード・ダイサート, ドナルド・モファット,T・K・カーター,デヴィッド・クレノン
1982年 アメリカ映画
アンチ・ハリウッド世代の騎手として,いまだ健在のジョン・カーペンターが80年代にSFの古典に挑戦した意欲作。
ロブ・ボッディンによる特殊メイクがあまりに凄まじく,ストーリーを喰ってしまった不遇な作品。
個人的にはよく出来たSFサスペンスだと思ってます。
僕はジョン・カーペンターびいきなので彼の作品は何でも褒めちぎる癖がありますm(_ _)m
ただし,「スター・マン」だけは例外・・・。あれは唯一の汚点です。
同じ監督の作品だとは思いたくない(T_T)
ちょっと脱線しましたが,本作は南極基地で活動する観測隊のクルーたちに宇宙から来た異生物の魔の手が伸びるという古典的なストーリー。
異生物が人間の身体を乗っ取り,本人と瓜二つに擬態することから,誰が敵なのかさっぱり分からないところがこのサスペンスの肝です。
ただ,擬態した異生物が仲間を増やす課程で異形のモノに変異する様があまりにトゥー・マッチだったために,やり過ぎとの悪評を買ってしまったようです。
でも,僕は特殊メイク史上に残る名シーンの数々が本作の魅力だと思っています(^_^;)
音楽は,イタリアの巨匠エンニオ・モリコーネ。
珍しくカーペンターは他人に音楽を任せています。
カーペンターは自他共に認めるマカロニ・ウェスタン好きとか。
それが本作でのモリコーネ起用につながっているのでしょう。
事実,ニューヨーク1997では,往年のマカロニ・スター,リー・ヴァン・クリーフを警察署長役に起用しています。
ここでのモリコーネは,南極をイメージした,ぐっとトーンを落とした無機質でミニマルな音世界を創り上げています。
マカロニ・ウェスタンを彷彿とさせる派手な曲は全くありません。
パルス音的な信号のループをバックに静かにストリングスが入り,
それがだんだんと盛り上がっていく様は何度も聞くうちに病みつきになります。
今で言うヒーリング・ミュージックの不気味版とでも言えそうな,時代を先取りした音になっていました。
さすが巨匠(^o^)
LP時代は,静かな劇伴に対してホコリに起因するノイズがうるさく,今ひとつ楽しめませんでしたが,
CD化されクリアな音になり大満足です。(但し国内盤は発売されていません。)
・・・・・と、ここまでが過去記事。
CDは長らく廃盤の状態が続いていて、とんでもないプレミアがついてます。
タランティーノの「ヘイトフル・エイト」にも本作品のスコアが使われているので、
そろそろ再発でもされないかなあと思っていたところ、
知らない間にi-Tunesでダウンロード版が入手可能になっていました。
でもなあ、ダウンロードかあ。
聴くには手軽なんだけど、これでは所有する喜びが満たされないよなあ。
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