ナイトメア・シティ

今夜は久々の更新なのにパチモンの過去記事ですみません　笑。

INCUBO SULLA CITTA CONTAMINATA
監督：ウンベルト・レンツィ
音楽：ステルヴィオ・チプリアーニ
出演：ヒューゴ・スティグリッツ、ラウラ・トロッター、フランシスコ・ラバル、マリア・ロザリア・オマジオ、メル・ファーラー、ソニア・ヴィヴィアーニ、エドゥアルド・ファヤルド
１９８０年　イタリア／スペイン映画

このところガンガン仕事が忙しくなってきて、帰って飯食ってそのまま気絶同然で寝る生活が続いて・・・・。
ブログの更新もなかなか出来ない状態ですm(_ _)m
今夜も仕事で更新は無理なので、意地でも１本アップしとこうと思って、今夜（今朝）はこんなものをご紹介。

イタリアの職人監督ウンベルト・レンツィが手がけた、パチモン亜流マカロニゾンビ映画の１本。
この映画、日本でも「ゾンビドローム」というタイトルで限定公開されたそうですが、こんなもんに１０００円以上もお金取って
よく映画館で暴動が起きなかったなと思います。
ストーリーは、ある空港に軍用輸送機が無断着陸しますが、そこから出てきたのは大量のゾンビ軍団。
ゾンビたちは次々と空港の人々を襲い、空港は大パニック。
さらにゾンビ軍団は人間がたくさん住む大都心へ侵攻を開始する・・・・・・・というお話。
いつものことですが、およそストーリーは、あってないようなものです。
さすがアクション派のウンベルト・レンツィ監督、ゾンビにも華麗なアクションをさせちゃってます。
だって、ゾンビが走ったり、手斧持ってたり、しまいには兵隊からマシンガン奪い取って、走りながら乱射するんだもんなあ。
こりゃ反則だ。
ジョージ・Ａ・ロメロ監督の本家ゾンビは絶対走りませんが、これが本来の姿です。
だって、死んで腐ってるんだから、走ったら足もげるでしょ。
ゾンビ映画なのに、ゴアシーンがかなり控えめなところもマイナス・ポイント。
単に予算が無かったのでしょう。
あんまり特殊メイク使うとボロが出まくるので、やめて正解だったと思います。
それでも、こんな映画にメル・ファーラー（「史上最大の作戦」）やフランシスコ・ラバル（「星空の用心棒」）なんかが出てます。
愛すべきC級ゾンビ映画として後世まで語り継がれる作品です。

音楽は、ステルヴィオ・チプリアーニ。
本編もチープなら音楽もチープ。
予算を削れるだけ削って、「デモ・テイクでいいから、先生お願いしますm(_ _)m」と
拝み倒して巨匠に作ってもらった、という感じのスコアです。
バンド編成の演奏で、シンセとベースがメインなので「腐ったゴブリン」のような音です。
メイン・タイトルは、サスペンス調にしちゃったりして、７０年代パチモン・ポリス・アクション風。
これのバリエーションで、２拍３連の王道プログレ・パターンのスコアも入っています。
演奏してるの、実はほんとにゴブリンかもしれんなあ。
ベースなんか、ファビオ・ピニャッテリみたいな音だし。
しまいには、ボーカルの入ったディスコ調チューンまで収録されていますが、
これ主題歌だったっけ？
チプリアーニ作品の中でも、チープ感ではかなりのところに位置する作品です。
サントラも、限定でないと元が取れないと発売元が判断したのか
確か１０００枚限定のものが（何故かドイツで）発売されたと聞いています。
さすがに僕もこれは買おうとは思わなかったなあ。
今では入手困難な作品ですが、探してまで買おうとは思わないなあ。
でも、中古で５００円までだったら買っちゃうかなあ。
熱心なチプリアーニ・ファン限定の作品です。

・・・・・と、ここまでが過去記事。
なんと、先日限定ドイツ盤が１０００円ちょっとで買えてしまいました　笑。
安かったら、おっさんも誘惑に負けてつい手を出してしまいました。
まあ、でもじっくり聴いてみると、そんなに悪くない。
ビートが利いていて、ソロの無いインストのプログレを聴いているようです。
（決して負け惜しみではありません。）
なお、調べてみると、1997年リリースのこのドイツ盤以降も、
2013年にイタリアのDigitmoviesから５４分収録のCDが出ていました。
さらになんとなんと、今ではi-TunesでLP音源と思われる１０曲入りのダウンロード版が入手可能になっています。
曲の冒頭に「ブチッ！」とノイズが入るのがご愛嬌ですね。
大変な時代になったもんだ　笑。

ランキング参加中です
みなさんの応援ポチを励みに更新頑張ります（＾ｏ＾）
よろしかったら、ポチッとクリックお願いします♪

　　↓