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ザ・サムライ/荒野の珍道中

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※ 今日は過去記事を再編集。
  というのも、昨日、調子に乗ってマウンテンバイクで街乗りしてるときに
  下りの坂道に予想外の段差が出来てて転倒してケガしてしまったのです。
  ロードバイク乗るときは、ヘルかぶってグローブして乗るんですが・・・。
  落ちた拍子に顔面をハンドルで強打してしまい、
  脳しんとうを起こしたのか、コケた時の記憶が曖昧に・・・
 念のため、脳外科でCT撮ってもらったり、
  結構バタバタしました。
  頭は一応大丈夫だったのですが、まだ昨日の記憶が怪しい感じ。
  レビューでもトンチンカンなこと書きそうなので、
  今日は過去記事いじって終わりにします。
  それにしても、体中が痛い・・・。
  多分骨折はないと思うのですが、寝返り打つのも苦しい状態。
  てことで、今日は過去記事ですいませんm(_ _)m 


IL BIANCO, IL GIALLO, IL NERO
監督: セルジオ・コルブッチ
音楽: グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
出演: ジュリアーノ・ジェンマ、トーマス・ミリアン、イーライ・ウォラック、マヌエル・ド・ブラ、ジャック・ベルティエ、ロマノ・プッポ、ナッツァレーノ・ザンペルラ、エディ・ビアゲッティ、フランク・ニュイエン
1974年 イタリア映画


残酷節からコメディ路線へ転向した70年代マカロニ・ウェスタンの珍品。
なんとトーマス・ミリアンが日本人役(男なのにサクラという名前)という恐るべきキワモノ・ウェスタン・コメディ。
タイトルも、「黒い奴、黄色い奴、そして白い奴」だって。
「続・夕陽のガンマン」のパロディじゃん。
セルジオ・コルブッチ監督もさすがにこの頃になると、コメディ路線が増えたように思います。
本作は劇場未公開ですが、主演の3人は超豪華。
ジェンマとミリアンにウォーラックの夢の競演なのに未公開とは・・・・。
中盤、ダラダラとした展開になるからかもしれませんが、
後半の酒場を襲撃するあたりからは、結構面白くなるんだけどなあ。
ストーリーは、日本の将軍からアメリカ大統領に献上される予定の子馬が乗った列車が、
インディアンの格好をした強盗団?(もしかしたらほんとにインディアンという設定なのかも)に襲撃され、
子馬は奪われ、強盗団から子馬と引き替えに身代金を要求されます。
子馬を奪還すべく、ドジな保安官、子馬の世話役で列車に同乗していた日本人が動きだし、
これに身代金の横取りしようと企む無法者が絡み、3人の珍道中が始まる・・・・というお話です。
藁葺き屋根のような髪型に白塗りの化粧のトーマス・ミリアンがすごい。

こんな顔(でも演技の途中で化粧がとれてる)
     ↓
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着てるものも、サムライに憧れる日本人とは言い難いお化けのような扮装。
さらに、サクラが仕える将軍様の甲冑もスノコ板をつなぎ合わせたようなガラクタみたいな出来。
もっとすごいのは、将軍様が献上する子馬までちょんまげを結ってること。
で、こいつらがしゃべってる言葉がまたおかしい。
これ日本語じゃないだろ~、一体何語だ?
トーマス・ミリアンは日本語とも英語ともつかない言葉をモニョモニョ言ってるし、
将軍様は日本語みたいなのをしゃべってるけど、
いい加減に勢いでしゃべってるから意味が全然分からない。
「わたし、侍だ」とか「何しよるんだ」とか「さよなら」ぐらいしか理解できん。
しかも、最近入手したイタリア版DVDの音声は、英語音声では少しは日本語っぽいこと
言ってるのに、イタリア語音声ではどう聴いても中国語。
かなりいい加減です。
このDVDなんですが、音声は英語とイタリア語を選択できるのに、
字幕はイタリア語しかないというシロモノ。
せっかくの字幕も何が書いてあるのかさっぱり分かりません。
まあ、イタリアのDVDだから仕方ないか。
  これ
  ↓
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音楽は、パチモン映画ではお馴染みのグイド&マウリッツィオ・デ・アジェリス兄弟。
この兄弟は、クールなアクションものよりも、
陽気なコメディ路線の映画の方がいい仕事をするように思います。
彼らの書く曲自体脳天気な南国風のものが多いせいかもしれません。
主題歌は、バンジョーやハーモニカ、男声のスキャット?が軽妙かつライトな印象を与えるキャッチーなチューン。
ウェスタンの主題歌としてはそこそこ頑張っています。
往年の残酷節の面影は微塵もありませんが、70年代マカロニ・ウェスタンの一つの流れであるコメディ路線を象徴するような作風です。
これを歌ってるのは、Dilly Dillyってグループになってるけど、
オリバー・オニオンズみたいにアンジェリス兄弟の変名グループじゃないのかなあ。
劇伴も基本的にこの主題歌のモチーフを活用したアレンジ・スコアが大半を占めています。
この兄弟、メロはちゃんとしているので、モチーフがいいと劇伴もいいという相乗効果が生まれます。
全編に渡って陽気なスコアが多いので、60年代マカロニを愛する人たちには
カスに聴こえるかもしれませんが、
本作は成功した例だといえます。
この兄弟、逆にヒドイのはとことんヒドイもんなあ。
サントラは、残念ながら(と思ってるのは僕だけかも知れませんが)イタリア本国とドイツでシングル盤が発売されたのみ。
でも、結構当時は人気があったのか、イタリアのRCA音源のサントラオムニバスLPに
収録されたことがあります。
これ、イタリアのDigitmoviesとかGDMがそのうちフルで音源化してくれないかなあと秘かに期待してます。


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