CONAN THE BARBARIAN
監督:ジョン・ミリアス
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
原作:ロバート・E・ハワード/、ジョン・ミリアス
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、サンダール・バーグマン、ジェームズ・アール・ジョーンズ、マコ岩松、マックス・フォン・シドー
1982年 アメリカ映画
平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・
骨太なアクション映画を作るジョン・ミリアス監督によるヒロイック・ファンタジー。
原作は、R・E・ハワードとい人の小説だそうです。
主演はアーノルド・シュワルツェネッガー。
まだ彼の筋肉が映画向けに洗練されていない頃で、ほんと「筋肉!」という感じのゴツゴツ感がワイルドでした(笑)。
ストーリーは、幼少期に妖術使い等に両親を惨殺された主人公が成長して剣士となり、復讐を果たすまでを描いています。
おそろしく無骨で汗くさい「男」の映画です。
企画段階ではコナンにジョン・ベルーシが候補としてあがっていたそうです。
ベルーシではちょっとブヨブヨすぎますね。
本作は、公開当時にはさほどヒットはしなかったように記憶しているのですが、パート2まで作られています。
それにしても、製作総指揮ディノ・デ・ラウレンティス、脚本オリバー・ストーン、監督ジョン・ミリアス・・・、今考えるとものすごく「濃厚」なスタッフです。
音楽は「ロボコップ」、「スターシップ・トルーパーズ」等でお馴染みのベイジル・ポールドゥリス。
彼の燃えたぎる怒濤のアクション・スコアは本作で既に完成していたといえるでしょう。
後のSF、アクションスコア群にこの手法は継承されていきます。
このサントラは、ドコドコドラムやヘタウマな鳴りものが上手くブレンドされており、バーバリズム満点でとにかく「燃え」ます。
といってもひたすらドコドコなわけではなく、ストリングスの美しい曲もあり、しっかりバランスもとれています。
80年代には珍しく、60年代イタリアン筋肉活劇っぽい映画を作ったのですから、音楽も当時の諸作品に比べてちょっと浮いています。
しかし、それを差し引いてもこの音楽は素晴らしい。
ジェリー・ゴールドスミスの「13ウォリアー」あたりが好きな人にはお勧めです。
なお、1曲目の「クロムの金床」はゴールドスミスの「トータル・リコール」に似ているんですが、あまりこのことは一般的に語られていません。
タブーなのかなあ。前半部分なんかそっくりです。
同じシュワちゃん主演ということで、パロッたのか・・・。
ゴールドスミスには珍しい「パクリか?」と思ってしまいました。
米VareseレーベルからCD化にあたって、ボーナストラックが20分弱追加され全16曲入りとなっています。
ただ残念なのは、リマスター盤にしては音が今ひとつ良くないこと。
もっと音が良ければ言うことなしです。
・・・と、ここまでが相当古い過去記事。
その後、2012年に米Intradaから3時間収録の3枚組完全盤が発売され、2018年には仏milanレーベルから本作、「若き勇者たち」、「戦場」、「ロボコップ」から曲をセレクトした21曲入りコンピレーション盤が発売されています。
現在では、オリジナル盤とmilan盤のダウンロードも入手可能です。