100 RIFLES
監督:トム•グリース
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
主演:ジム・ブラウン、バートレイノルズ、ラクエル・ウェルチ、フェルナンド・ラマス、ダン・オハーリヒー、エリック・ブレーデン、マイケル・フォレスト
1968年 アメリカ映画
20世紀初頭のメキシコを舞台にした異色西部劇。
アメリカ製西部劇なのに、幾分マカロニ臭のするところが面白い。
ロバート•マクラウドの小説「アメリカ人」を映画化した作品です。
ストーリーは、メキシコ軍から迫害を受けているインディアン部族の若者が、銀行強盗をして奪った金でライフルを100挺買って軍に対抗しようとします。そこへ強盗を捕まえるため黒人の保安官見習いがやって来ますが、インディアンたちと意気投合した上に、部族の女性といい仲になってしまったことから、彼らに協力することになる◦◦•というお話。
バート•レイノルズがインディアン役なので、どうしてもマカロニ「さすらいのガンマン」を思い起こしてしまいます。
ジム•ブラウンとラクエル•ウェルチのラブシーンがあるのですが、黒人と白人のラブシーンがスクリーンで描かれたのは、本作が初めてなんだそうです。
音楽は、ジェリー・ゴールドスミス。
いつもの豪快なゴールドスミス節に加え、メキシカンなマリアッチ風味を効かせたスコアになっています。
西部劇なのですが、ミリタリーな雰囲気もあり、「ブルー・マックス」を思わせるおっさんの大好物なミリタリースネアが出てきます。
全体を通じて、西部劇と言うよりも戦争映画のスコアに近い感じがします。
ゴールドスミスのアクションスコアには定番のフレーズも出てきて、誰が聴いてもゴールドスミスという仕上がりの音になっています。
全編にわたって派手めに鳴らしているという印象です。
スリリングで、聴いていて全く飽きが来ません。
こういうスコアって、最近の映画ではすっかり耳にすることがなくなりました。
聴きどころの多いスコアなのですが、公開時にはサントラは発売されず、1999年に米FSMから3000枚限定でCDが発売され、その後、2018年に米La-La-Landレーベルから「リオ・コンチョス」とカップリングになった2枚組CD盤が3000枚限定で発売されました。
両方聴き比べた訳ではありませんが、どちらの盤も曲数が同じで、前半がステレオ収録、後半がモノラルという内容なので、若干曲名に違いがあるものの、ほぼ同じ内容ではないかと思われます。