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Channel: サウンドトラック秘宝館
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ビッグ・バイオレンス

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・・・今日はインチキ過去記事いじりです。


IL GRANDE RACKET
監督: エンツォ・G・カステラッリ
音楽: グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
出演: ファビオ・テスティ、ヴィンセント・ガーディニア、レンツォ・パルメル、オルソ・マリア・グエリーニ、グラウコ・オノラート、サル・ボージェス、ロマノ・プッポ、アントニオ・マルシーナ
1976年 イタリア映画


エンツォ・G・カステラッリ監督が「復讐の銃弾」の姉妹編として製作したパチモン・マカロニ・バイオレンス・アクション。
簡単に言ってしまえば、「狼よさらば」の亜流作品。
違うところと言えば、「狼よ・・」の主人公ブロンソンがそのへんのおっさんという設定だったのに対し、
こっちは主人公が現役警察官という点と、一匹狼じゃなくて徒党を組んで素人仕事人集団を形成するところかな。
街のチンピラを追う刑事が、何度捕まえても証拠不十分で釈放されてしまうことに業を煮やして、
街の商店主等に証人として協力を求めます。
しかし、チンピラは証人を次々と殺したり極悪非道なことをします。
チンピラが簡単に無罪放免されるウラには凄腕の弁護士がいることが分かり、
正攻法ではチンピラの一掃は出来ないと踏んだ刑事は、闇で自警団を結成、悪のアジトに殴り込みをかける・・というお話です。
主演は、「非情の標的」で印象的な役どころを演じたファビオ・テスティ。
カステラッリらしいソツのない演出で、亜流であることを知らずに観れば、マカロニにしては結構まともな作品といえます。
僕にしてみれば、それだけ面白味に欠ける作品ということなのですが・・・・。
でも、「復讐の銃弾」の焼き直しみたいなところもあって、
その辺のいい加減さはパチモンとして評価したいところ(^^;)


音楽は、「復讐の銃弾」と同じ、グイド&マウリッツィオ・デ・アンジェリス兄弟。
テーマ曲は、サイケなフルートとエレキ・ギター、ハモンドオルガンが炸裂するグルーヴィー・チューン。
一言で言えばサイケなフィーリングのハードエッジなユーロ・ロック(プログレ)という雰囲気です。
なかなかスリリングな曲でカッコいい。
アンジェリス兄弟、やれば出来るじゃんという感じです。
当の兄弟もこの曲の出来映えが気に入ったのか、アルバム中、4回もリプライズされます。
アクション・シーンのスコアは基本的にこの曲のリズム・パターンを使ったバリエーション的な音です。
全体的にドラムのパターンと音色がどうもイタリアのプログレっぽい音処理をされているので、
プログレ・バンドが手がけたサントラのような錯覚に陥る瞬間があります。
でも個人的には、あんまりまともで面白くない(^^;)
この兄弟のキワモノ趣味がもうちょっと見えてもよかったかなと思います。
でもそれじゃあ、あんまり売れないか。
サントラは、伊CAMレーベルから16曲入りのダウンロード音源が発売されています。


・・・と、ここまでが過去記事。
なんと、chris's soundtrack cornerというマカロニアクションに寛大なレーベルから
大幅に増曲したCDが発売されました。
全37曲、もともとが16曲入りだったので、倍以上の収録内容になります。
ジャケはかなりアッサリしましたが、アンジェリス兄弟の仕事にしてはよく出来たサントラです 笑。


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